11/4 あいコープみやぎさんのWa!わぁ祭りに参加

着々と準備が進む会場。会場入り口には、すでに数十名の列ができていました。

仙台卸商センターサンフェスタを会場に開催されているWa!わぁ祭り。
今年も大変盛況でした!#赤かぶ漬#民田なすのからし漬 をご希望で足を運んでくださった皆さん、売り物が少なくてごめんなさい!
カタログでのご注文をよろしくお願いいたします☆〜(ゝ。∂)

月山パイロットファームで提供した試食は、あいコープみやぎさんで通常取り組んでいる豚ひき肉とはりはり大根漬のコラボレーション。
品質のよいひき肉でしたので、もちろんつなぎ不要で上手にまとまります!
試食は、おいたらすぐになくなってしまうほどに大好評でした。

そして、ネギやからとり芋など、野菜類も少しお持ちしました。

からとりいもって何?という方も多かったのですが、こちらはズイキとも呼ばれていて、その特有の舌触りと上品な甘み・粘りが特徴の里芋の一種です。
こちらご参考に。

茎の部分も味わい深くて、汁物などでもすべて食べていただけます。どろどろしやすいですが、その部分を取ってしまえば大丈夫。

ぬめりはなく、しっとりとする濃厚な舌触り、煮崩れない性質から、庄内地方のお節には欠かせないものとなっています。芋煮汁も、からとりいもが入ればランクアップ!

組合員の方からお手伝いいただいて、おかげさまで試食提供もつつがなく行うことができました。ありがとうございました!

調理しながらお話ができるのも、また醍醐味の一つですね。お子さんたちも自由に出入りできる安心感も、なんというか東北仙台の良さを感じました。

NPO法人とうほく食育実践協会のみなさんも出店

5月9日の山形市での交流会に足を運んでくださった、NPO法人とうほく食育実践協さんのブースも発見!
だんだん参加費が上がっちゃってー!ともおっしゃっていましたが、材料にこだわれば当然のこと。

宮城県各地の農家やエルパーク仙台を主な活動の場として、精力的に活動されていらっしゃいます。

大人になっても、味覚は変わるもの。
ですが、子どもたちの味覚はまだまだ発達段階で、可塑性に富んでおり、繊細な味わいを覚えてもらうには最高の時期です。

食べることは生きることの基本の基本。
できることなら、作り手の思いがストレートに伝わる食材、たとえば炊いたばかりのご飯の甘みや香りを喜びを持って味わえる人に育ってほしいと、私も思っています。自分の中に基準ができていれば、その後に不摂生しすぎて健康を害したり、思うように踏ん張りが聞かない身体になることを防げるかもしれません。
可能性を最大限に伸ばしてあげることが、私たち大人の責務ではないでしょうか。

大きなイベントです。ご準備なさった事務局のみなさま、そしてお手伝いをしてくださった組合員のみなさま、本当にありがとうございました。

また来年も元気にお会いしましょう!(文責:いずもじ)

10/31 Radixの会のセミナーに参加して

2018年に、正式にオイシックス・ラ・大地株式会社として再スタートを切ったらでぃっしゅぼーやさん。

少量ながら20年以上のお付き合いをいただいているらでぃっしゅぼーやさんです。
月山パイロットファームとしても関心が高く、今回もらでぃっしゅぼーやさんの生産者が集う会に参加させていただきました。

基調講演はエシカル消費とSDGs

今回は基調講演として、末吉里花さんによる「SDGsでエシカルな消費者と繋がろう!これからの事業に必要なこと」と題するお話を拝聴しました。
エシカルは、まだ聞きなれない言葉ですが、これから学校の教育現場にも入っていくことが決まっているそうです。
地球環境の限界が見えてきている現在において、将来を担う子どもたちには消費のあり方を根本から考え直して欲しい、一人一人が関心を持って、社会問題と切り離さずに消費を進めて欲しい、そんな願いが込められているようです。

SDGsについては、日本国内でもおそらくいち早く関心を示して取り組みをスタートされているらでぃっしゅぼーやさん。実は昨年の公演でもすでに大きなテーマとして扱われていらっしゃいましたので、徹底した姿勢が伺えます。

グループワークで、SDGsを自分ごとに

今回は、講演に続き、「SDGsやエシカルを「自分ごとにするには?」というテーマでグループワーク。

実は、昨年の講演時からずーーーーっと気になっていたのに手をつけられずにいたので、本当に良いタイミングで会を設定していただいたと思います。
月山パイロットファームは法人化から40年を迎えて、多くの理解ある消費者の皆さんとつながってまいりました。それは、意思ある流通・小売の方々があってこそ。
一部の例外を除いて、添加物を入れない漬物を安全に食卓にお届けするには、ご注文をいただいてからの製造と冷蔵の温度帯が確保される流通環境が必須です。

弊社のみならず、小規模で、気持ちはあれども技術や知識面の不足により消費者の方々と繋がることができない、つまり長期的な再生産のめどが立たない生産者にとって、我々の方針を理解して消費者に届けてくれる組織団体は非常にありがたいものです。

からし粉が足りないから、和がらしを育てる。
メロンコのメロンに禁止農薬が使われていたので、やっぱり自分たちで育てる。
冬場に出せる葉物はないですか?と提案をいただき、在来種を探したところ、雪で閉ざされていてもハウスで元気に育つ紫折菜に行き着いた。
べったら漬を作りたいと思って、自社農場産で在庫になる特別栽培米を麹に仕込むことにした。もち米も合わせて作ることにした。
働く人にも危険が及ぶ農薬は可能な限り使わない。添加物も使わない。等々。

こういったバラバラのストーリーを、SDGsのシンボルを使って、分かりやすい形で伝えられたら良いな…

坂利製麺所さんの例

奈良県の坂利製麺所さんの例も、非常に参考になりました。
整理することで、一層会社のあり方が明確になり、目指すべきところも明確になってくると思います。

他のグループの発表もとても参考になり、日本全国に、困難が見えていても長期的に挑戦をしようと考えている方々がいるのだなとわかって、とても心強くなりました。

生産者、消費者、流通等々、立場はそれぞれですが、次なる時代に向かって今何をすべきか、何が必要か思いを新たにしました。(文責:いずもじ)

10/22 生活クラブ愛知 とよおかエリアさんと新・おしゃべりキッチン

今回は、生活クラブ愛知 とよおかエリアの皆さんからお声がけいただきまして、おしゃべりキッチンに参加させていただきました。


テーマは『安いものには訳がある』ということで、3生産者がそれぞれ扱っている消費材を通して、市販品と生活クラブ取り扱い品との違いについてお話ししました。

ご一緒したのは、ロールペーパー(トイレットペーパー)の生産者新橋製紙さん、および味噌の生産者マルモ青木味噌醸造場さんでした。

10月になってようやく赤かぶや青菜(せいさい)の収穫が始まるかどうかという頃ですので、赤かぶ漬はお試し収穫分でミニチュアサイズ、そして青菜は小松菜のように細いすぐり青菜でした。
寒くなって本格的な収穫時期になれば、赤かぶも青菜も大きくなるのですが、気温が下がらないため、例年よりも生育が遅れています。
日一日と育ってはいるのですが、この時も大慌てで作ってもらった赤かぶ漬はスライス対応、青菜漬はまだ小松菜のような細さでした。

調理のできる会場ではなかったのですが、大変に工夫をしていただいて、試食も満遍なく行き渡りました。ありがとうございました。

月山パイロットファームが出来上がった理由、生活クラブさんとの出会いなどの他に、今年の野菜の生育状況や人材不足のお話などもさせていただきました。
主要な原料となる野菜の生産状況から管理ができている漬物は、決して多くはないでしょう。月山パイロットファームが誇れるポイントの一つが、この点です。

【味噌のマルモ味噌醤油醸造場さん】

お話は、鈴木さん。
発酵食品として健康の代名詞のようになっている味噌。今ではレトルトもだし入りもフリーズドライもあって手軽に利用できる味噌ですが、実は、きちんと発酵して酵母や酵素の働きが期待できるものであるかどうかは見極めが必要のようです。


だし入り味噌の「だし」の成分=アミノ酸を分解してしまうほどの酵母の活発な働き。ですので、だし入りにするには発酵を止めないとならないはず…

確かに、青菜漬や白こうじ漬たくあんは、常温で放置しておくと、見る間にパッケージが膨らんできます。低温を保っていれば発酵の速度は緩められますが、やはり生きているわけですね。

それにしても、食べ比べた味噌の味わいと言ったら!それぞれに香りがあって美味しいのですが、改めて比べると違うものです。
交流会の時には、ぜひ試しください!

色も香りも違います。こうじの割合や発酵期間でも違ってくるそうです。甘めか辛めか、会場が盛り上がります。

提供されているトマトケチャップ、トマトソースも原料は国産。
しかも、トマトの提携産地もまた拡大中ということで、月山パイロットファームの農場でも再チャレンジできると良いです!

【ロールペーパーの新橋製紙さん】

お話は佐竹さん。ロールペーパー・トイレットペーパーに品質の違いがあるの?と思いがちですが、奥が深い!!

再生紙の業界は、実は薬品が多用されている分野のようです。体に直接触れるものですから、できることなら薬剤を使いたくない。その要望に応えるべく、数年の研究実験を経て現在の究極的な(!)ロールペーパーにたどり着いたということでした。

トイレットペーパーは特売の対象としてセールのときに目が行きがちですが、じっと目を凝らして考えてみると…

消費材のロールペーパーのランニングコストは高くない。
実は私自身(いずもじ)も10年以上前に気がついていて、おかげで時間も金銭も別に投資できているはずです。
目の前の数百円に目を奪われるのはよくよく理解しています。そういうものだと思います。ただ、より具体的に長期で考えてみるとどうでしょう。
購入後にパッケージを開けて、なくなったら交換して、芯をリサイクルに回して、全て使い切ったらパッケージを捨ててというのを一生続けるわけですから、小さな違いが莫大な時間と労力になるのは明らかです。

消費者としての目を育てるには、ロールペーパーがとても良い材料だなと思いました。

会が終了後のアンケートには、ありがたい言葉をたくさん頂戴しました。
「すごくこだわって作ってらっしゃるのが分かりました」
「普段お漬物を食べる習慣がないのですが、買ってみようと思いました」
「ナスや和がらしにかける手間!次回絶対購入します」
「自宅で無農薬有機肥料で野菜を栽培しているので、とても参考になりました」

「『こんなに農薬をまいて大丈夫かな』と思った時に、まわりに流されず無農薬を続けてくださって、今私たちも安全な物を食べさせていただき、ありがとうございます。私も?と思ったら、立ち止まって考えたいです。」
この言葉は、会長にしっかりと伝えさせていただきました。

ぜひ気になる生産者を交流会に呼んで、話を聞いてみてくださいね。どんな立場の方も、聞いてよかったという内容が入っていると確信しています。

主催してくださったとよおかエリアの皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
とよおかエリアもそうですし、前回の名古屋南エリアさんもそうですが、運営という点で私自身が勉強になる点が多かったです。この点も、出会いに感謝を申し上げます。

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)


10/20 デポー新松戸でミニ交流会&フロアアピール

今回は、デポー新松戸さんから秋まつりにお声がけいただきました。

リニューアル仕立ての店内、前回お邪魔したときよりも、ゆったりとした印象を受けました。
それにしても、活気のある店内。地域の方から愛されているデポーなんだなと思いました。

デポーというのは、生活クラブ生協の取り扱い品(消費材、と呼びます)を売っている店舗です。首都圏を中心に展開しています。ただ、住宅地にあるのが通常ですので、なかなか目の付きにくいところにあります。

今回の目玉は白こうじ漬たくあん
白こうじ漬たくあんの漬け汁を使ったホットケーキと、鶏胸肉を漬け込んで軽く焼いたチキンロースト。
自家産の特別栽培米(除草剤は3成分で1回)から仕込んだ麹と、提携先の大根クラブさんが作ってくれた大根、そして青い海の塩が主な原料。

消費材は、素性がわかるからこそ、最後まで上手に使い切れることをご提案しました。
見た目や短期的な価格に惑わされない、将来にわたって家計にも身体にもやさしい道を常に探して行きたいですね。

パッケージに入っているものは、やはり味がわからないと手が出にくいものです。
こんな機会をいただいて、アピールできることはとてもありがたいです。
各種の漬物をご試食いただくと、「もっと甘いかと思っていたのに全然!」「ベタベタしないのね!」「なにこれ、美味しい!!」等々、様々なご感想をいただきます。
いつの頃からか、すっかり添加物だらけの漬物のイメージが定着してしまって、口にすることもなくなっていることを思うと、何とも言えない気分になります。本来は、美容にも健康にも家計にもやさしい、先人の知恵が詰まった食べものなのに!

頭のフィルターを取り去って、純粋に野菜や漬物を味わっていただけると嬉しいです。

主催してくださったデポー新松戸の皆さん、そして話にお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。
ご一緒させていただいたマルモ青木味噌さんも、毎回良いお話、勉強になります!

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)

10/14 デポー町田でミニ交流会&フロアアピール

今回は、7月の庄内交流会でのご縁で、デポー町田さんからお声がけいただきました。

デポーというのは、生活クラブ生協の取り扱い品(消費材、と呼びます)を売っている店舗です。首都圏を中心に展開しています。ただ、住宅地にあるのが通常ですので、なかなか目の付きにくいところにあります。

デポー町田さんで目を引いたのは、お魚!なんと伊勢海老がいたので、思わず写真を撮ってしまいました。たまに入荷するそうですが、ちゃんと売れるようです。

気になる漬物コーナー。ありました!冷蔵の棚が分かれていて、豆腐などと一緒に、民田なすのからし漬が!

隣にある赤かぶ漬は、やや分かりにくいのですが、月山農場さんのものです。月山パイロットファームでは、基本的にスライスの赤かぶ漬は取り扱いません。す入りになっている赤かぶが紛れてしまうリスクもありますが、食感が残る丸漬けで対応しています。

フロアでは、組合員の皆さんが生産者と交流できるスペースが設けられていて、試食をしながら、ちょっとしたご紹介の時間を頂戴しました。

定番になりつつありますが、赤かぶ漬の汁を丸ごと使ったボルシチ風。
デポーで調達した野菜を使って、今回もなかなかの味に仕上がりました。
玉ねぎと人参をよく炒めて、水分を飛ばすのがコツのようです。
フロアには、和高スパイスさんもいらしていたのですが、和高スパイスさんのミックスハーブを入れると香り良く仕上がります!

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生産現場の写真は何枚もスライドでご用意していますが、この空気感が伝わったでしょうか。交流会では、そのひとパックにつながる長い長いストーリーのほんの一コマお伝えできたら良いなと思います。

高齢化が進み、若い世代への技術の継承がなされない時が、遠くない将来にかならずやってきます。ひしひしと感じています。

食べてくれる人たちがいるのだから作り続けたい。しかし、作り手が弱っている。
帰りの新幹線ホームから眺める都会の景色を見て、なんだか複雑な気持ちになりました。

解決できない課題などないはずです。
組合員さんたちのライフスタイルも大きく変化する中で、次世代につなげるものは何か、新たに模索をしていきたいなと思いました。

主催してくださったデポー町田の皆さん、そして話にお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)