10/14 デポー町田でミニ交流会&フロアアピール

今回は、7月の庄内交流会でのご縁で、デポー町田さんからお声がけいただきました。

デポーというのは、生活クラブ生協の取り扱い品(消費材、と呼びます)を売っている店舗です。首都圏を中心に展開しています。ただ、住宅地にあるのが通常ですので、なかなか目の付きにくいところにあります。

デポー町田さんで目を引いたのは、お魚!なんと伊勢海老がいたので、思わず写真を撮ってしまいました。たまに入荷するそうですが、ちゃんと売れるようです。

気になる漬物コーナー。ありました!冷蔵の棚が分かれていて、豆腐などと一緒に、民田なすのからし漬が!

隣にある赤かぶ漬は、やや分かりにくいのですが、月山農場さんのものです。月山パイロットファームでは、基本的にスライスの赤かぶ漬は取り扱いません。す入りになっている赤かぶが紛れてしまうリスクもありますが、食感が残る丸漬けで対応しています。

フロアでは、組合員の皆さんが生産者と交流できるスペースが設けられていて、試食をしながら、ちょっとしたご紹介の時間を頂戴しました。

定番になりつつありますが、赤かぶ漬の汁を丸ごと使ったボルシチ風。
デポーで調達した野菜を使って、今回もなかなかの味に仕上がりました。
玉ねぎと人参をよく炒めて、水分を飛ばすのがコツのようです。
フロアには、和高スパイスさんもいらしていたのですが、和高スパイスさんのミックスハーブを入れると香り良く仕上がります!

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生産現場の写真は何枚もスライドでご用意していますが、この空気感が伝わったでしょうか。交流会では、そのひとパックにつながる長い長いストーリーのほんの一コマお伝えできたら良いなと思います。

高齢化が進み、若い世代への技術の継承がなされない時が、遠くない将来にかならずやってきます。ひしひしと感じています。

食べてくれる人たちがいるのだから作り続けたい。しかし、作り手が弱っている。
帰りの新幹線ホームから眺める都会の景色を見て、なんだか複雑な気持ちになりました。

解決できない課題などないはずです。
組合員さんたちのライフスタイルも大きく変化する中で、次世代につなげるものは何か、新たに模索をしていきたいなと思いました。

主催してくださったデポー町田の皆さん、そして話にお付き合いくださった皆さん、本当にありがとうございました。

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)

10/19 生活クラブ埼玉 くわい支部さんとおしゃべりキッチン

今回は、生活クラブ埼玉 くわい支部の皆さんからお声がけいただきまして、まだ新しい越谷センターでの開催でした。


テーマは『これぞ消費材(親生会)』ということで、生産者どうしの連携が強い生活クラブ生協ならではのテーマでした。

ご一緒したのは、トマト栽培でもお世話になっているトマトケチャップの生産者コーミさん、添加物フリーの明太子の生産者の泰山食品さんでした。

10月になってようやく赤かぶや青菜(せいさい)の収穫が始まるかどうかという頃ですので、赤かぶ漬はお試し収穫分でミニチュアサイズ、そして青菜は小松菜のように細いすぐり青菜でした。
寒くなって本格的な収穫時期になれば、赤かぶも青菜も大きくなるのですが、気温が下がらないため、例年よりも生育が遅れています。

しかしながら、組合員のみなさんが朝から大勢足を運ばれていて、試食づくりもスムーズい進んでいきました。

朝早くから、本当にありがとうございます!
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3生産者分の材料ですから、試食も多種多様。手際よく進める様子は、隣で作業していて心地よいです!

月山パイロットファームとしてお話させていただいたのは、加工品である弊社の漬物は、原料はもちろんのこと、加工の原料まで、できる限り生活クラブ消費材を用いて作られていることです。
循環の輪は、素性のわかる消費材を原料に用いることで、さらに強固なものになります。
包材までこだわった赤かぶ漬は、汁まで全部利用できますよ!とお伝えしました。

赤かぶ漬の汁を丸ごと使ったボルシチ風ですが、国産のトマトジュースがあればこその味わいです。作る様子を見ていた組合員さんから、どんな味になるか心配だったけれど、酸味もちょうど良くてびっくりしました!という言葉をいただきました。

【トマトケチャップのコーミさん】

お話は、相馬さん。
生産者の団体である親生会で指導的な立場に立っていらっしゃるので、私自身も非常に勉強になりました。

生産の過程が可能な限り公開であること、組合員の皆さんと生産者が直接会って話す機会があること、組合員の皆さんが生産現場に訪れてチェックする仕組みがあることなど、一見面倒そうに見える生活クラブのシステムは、合理的な理由で、時間をかけて信頼関係をつくっていくものであるのが分かりました。

提供されているトマトケチャップ、トマトソースも原料は国産。
しかも、トマトの提携産地もまた拡大中ということで、月山パイロットファームの農場でも再チャレンジできると良いです!

それにしても、素材の甘みが活かされた自然な味わいのケチャップやトマトソース。一度は試していただきたいです。

マスカット入りのトマトソースは、砂糖の代わりにマスカット入り

【明太子やたらこ生産者の泰山食品さん】

お話は山崎さん。明太子にターゲットを絞って、どのように作られているのか、市販品との比較を交えながら分かりやすく解説されていました。

魚卵にも等級というか区分の基準があって、添加物を使わずに美味しいものを提供しようとすれば、もちろんランクが上のものを選ぶことになります。添加物によるごまかしがききませんから、品質管理を徹底しながら手作業で丁寧に洗い、漬け込み、組合員の皆さんに提供されているということです。

「辛いだけの明太子とは違って、美味しく食べられます」という言葉通り、お世辞でなく、これは美味しい!

臭みのない辛子明太子。徹底した品質管理の賜物。しそわかめちりめんも、天然のアミノ酸の美味しさにご飯が進みます。

ぜひ気になる生産者を交流会に呼んで、話を聞いてみてくださいね。どんな立場の方も、聞いてよかったという内容が入っていると確信しています。

主催してくださったくわい支部の皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)


9/30 生活クラブ埼玉 北本支部交流会に参加して

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今回は、生活クラブ埼玉 熊谷センターの北本支部の皆さんからお声がけいただきまして、北本生活館に行ってきました!

台風の影響が心配されましたが、足元が悪い中の日曜日に準備してくださった支部のみなさん、参加されたみなさん、一生懸命準備をしてくださった職員さん、本当にありがとうございます。

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今回は、月山パイロットファーム単独の生産者交流会。
参加されたみなさんの顔ぶれも様々で、今回もほんわかと楽しい時間を過ごされていただきました。

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1生産者の交流会なので、時間もゆっくり。
写真はデモで、ひたし豆とパスチャライド牛乳とご飯・ミックスハーブで作る簡単リゾット風。

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原料になる赤かぶは、提携生産者と自社農場産。
月山の農場で温海かぶを植えたのは、月山パイロットファームが最初。まさにパイロット(実験)農場だったわけです。その頃は一面タバコ畑だったこと、無農薬で育てたじゃがいもはピンポン玉だったこと…
なぜ月山パイロットファームが始まったか、どうやって生活クラブ、そして組合員との信頼関係を構築して言ったかなどもお話しできました。

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生産方法も原料も、明らかにできるものは明らかにしたい。家族に食べさせたいものだけをお届けしたい。
そんな気持ちで作っていますので、漬け汁までも利用できることをお伝えしています。
ハリハリ大根やひたし豆を、汁ごとひき肉に混ぜ込んで丸めて焼くだけのミートボールもご紹介できました。

参加してくれたお子さん二人と、白こうじ漬たくあんの汁を使ったホットケーキを焼きました。ふっくら上手に焼き上げてくれましたよ〜!
どうもありがとうございました。

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気がつくと、パッケージがすっかり洗われていました。
参加してくれたみなさんに伝えたいという、支部運営委員の皆さんの気持ちが見えた気がして、本当にありがたかったです。

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北本生活館へ続く入り口には、トールペイントで花の道が!
思わずワンショット♪
たくさんの人に足を運んで欲しい!いつでもウェルカムな生活館です。

主催してくださった北本支部の皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)

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赤かぶ漬と白こうじ漬たくあん、ひたし豆を使ったサラダ。重茂のわかめと合わせて新しい味!
これいけます!!

2018 山形青菜(せいさい)収穫中

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11月14日に、平場の山形青菜を収穫。
どうでしょう、この景観。作業しているみんなも、いい天気だから、まだ良いかなぁ。しゃがみこんでの作業なので、はたで見るほど楽ではないのですが。

そして、ちょっと向きを変えるとシベリアからのお客様御一行。

近づくと、何気に後ろを向いて飛び立つ準備を始める彼ら。

閑話休題。

山形青菜(せいさい)は、一株がとても大きく青々として、苦味が強いのが特徴。漬物用にするのが一般的だと思います。
炒めて食べられなくもないのですが、何せ大きいので、葉っぱ1枚で小松菜1袋分くらいの量になってしまいます。茎も茎らしく繊維が強いので、やっぱり漬物がベストかも。

この形状でも、高菜の親戚。茎の幅が広いので、見た目はずいぶん違いますが、風のせいか気温のせいか、山形青菜として独自の進化を遂げてきたようです。在来作物、おそるべし。紛れもなく、大地のめぐみ。

収穫時期は大幅に遅れましたが、元気に育つまで待ったところ、この通り。
ホッとしています。
山形青菜は「青菜漬」「ねばねば昆布」「近江漬」として加工します。
あ〜、美味しそう。

実は、2〜3月の取り組みに向けては、すでにハウスで次の青菜を栽培中。
無農薬で育てた「あっぱれ小松菜*」の後に、定植予定。
ムラサキおりなもありますし、これから厳しさを増す庄内では、ハウスが大活躍です。

*あっぱれ小松菜は、生活クラブ生協でもうけた独自の野菜の栽培基準を満たした小松菜です。