あいコープ共生会 第35回総会

2024年2月9日 @宮城県秋保温泉 ホテルニュー水戸屋

2019年松島開催以来、5年ぶりの実開催になったとのことでした。

今年はだだちゃ豆生産について区切りとするため、出雲路が参加させていただきました。長年のご担当の方にも御礼とご挨拶ができ、気持ちの上でも節目とすることができました。

能登地震と東日本大震災

宮城県と言えば、東日本大震災で壊滅的とも言える被害を受けたところです。今年元旦の能登地震の様子を見て、当時のことを思い出した生産者や生協関係者の方がほとんどだと思います。総会中も、端々に能登地震の被害について、触れる場面がありました。

特に、あいコープふくしまは、原発による被害が今なお続いている中で、まずはあいコープの知名度を上げ、仲間を増やす取り組みが報告されました。

総会会場では、昨年、開発や取組みで目玉となったマヨネーズ等の商品の一部が販売されており、商品紹介とともに、販売益を能登地震への寄付とする仕組みが作られていました。

資源循環への具体的取り組み

コロナも落ち着き、組合員と生産者が直接対話できる環境が戻ってきたことで、改めて資源循環という視点から活動を始めたという報告が、とても印象的でした。

地場の複数の生産者や組合員、東北大学の学生等、様々な人たちが関わって、これまで廃棄されていた未利用資源を活用して行く取り組みです。生産者も、まさかこれが役立つ=資源になると思っていなかったり、活用すれば資源になるのだけど… と頭では分かっていたけれども一歩踏み出す余裕がなかったり、こういった点と点が少しずつ結び付いて、小さなうねりが生まれていました。

生産者どうしのふれあい

宮城まで来ないと会えない生産者仲間もいて、数名つかまえて(!)ご挨拶や近況をうかがったりすることもできました。特に、会長の世代の人たちとのお話は貴重ですし、震災から立ち直った生産者たちの力強さも励みになります。

豆腐、醤油、練り物、牡蠣、野菜、果物、石鹸等々、こだわりを持ってよく頑張っていらっしゃいます!

みんな、決して全てが順調というわけではないと思いますが、本当に温かく、ものを生み出す人たちの寛容さというか地に足のついた「覚悟」のようなものを感じて帰ってきました。

職員の皆さんは、非常に若い方も多く、みな力を合わせて成長して欲しいと強く感じました。

組合員は圧倒的に女性、しかも家庭がある女性が多いはずです。決定権のあるところで、子育ても介護も日常的にこなす人たちが活躍できれば、今後の日本の経済状況で力強く成長を遂げる原動力となるでしょう。

地方の生協という立場であるからこそ、機動力を持って少子高齢化にも柔軟に対応して行ってほしいです。

会場となったニュー水戸屋さんは、和の雰囲気で満たされていました。