おかげさまを持ちまして、2023年度産の特別栽培米は、予約により完売となりました。
誠にありがとうございました。
2024年度産米まで、しばらくお待ちいただきますよう、よろしくお願いいたします。(2023//8/23)
月山パイロットファームでは、もう50年弱、会長による創業のときから有機農業による米の生産にも力を入れてきました。
2024年も新たな作付けを行うために、鋭意準備中です。また、2023年分の特別栽培米(山形県の慣行よりも8割減)も販売を継続しています。
継続的なお取引先様を探しています
現在、2023年産以降のお米について、継続的にお取引いただける法人・個人の方を若干名募集しております。現在ところ、生産品の大部分は、お取引先が数年〜数十年単位で固定させていただいているため、大量発注には対応が難しいですが、たとえば、数名のご家庭や、小規模で特徴を出したい飲食店の皆様には最適と考えております。
不定期で、弊社または弊社近郊で四季折々収穫できる農産物を「おまけ」として同梱させていただいております。
昔ながらの農家の精神で、いっぱい採れたからお裾分けであり、最近の言葉ですとシェアに当たるかもしれません。食べていただくことで、広い意味での「生産」に参加してもらうという意識です。毎年時期になると届く「おまけ」の方も(が)、楽しみとおっしゃってくださる方もおられます。辛味大根、あさつき、もってぎく、小松菜、むらさきおりな、キウイ、青大豆等々、まさに超レアな数量限定(出荷するほどの数量にならない)品が入ることがあるからかもしれませんね。
ササニシキの特徴 -日本食の基礎を支える-
たとえば、ササニシキは栽培が難しい品種であり、栽培農家が非常に限定的になってきました。
しかしながら、ササニシキは粒が小さいこともあり、炊き上がりがサラッとした食感になり、素材を活かした繊細な握り寿司やちらし寿司、炊き込みご飯等でも素材・具材を最大限引き立てることができます。
また、粒が小さいことで、中心部分だけに水分を多く蓄えるアンバランスが緩和され、冷えても粒が残ります。そのため、団子状になりにくく、市販のおむすびのように、油分その他を添加して、冷えたときにも粒がバラけるように炊飯する必要はありません。
近年「Obento」(お弁当)がワールドワイドに使われるようになっていますが、もともと日本で冷えたご飯でも美味しくいただいていた背景には、粒の小さいお米の特徴も影響していたのかもしれません。
長年お付き合いさせているお客様には、お米のアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますが、比較的症状が出にくいとのことで、継続してご購入していただいている事例もございます。
ご飯を基礎にして組み立てられている日本の食事は、日本人の身体にも気候風土にも根ざしたものと考えます。時間の淘汰を経て、洗練されてきたものです。食に制限がある方々にも、ササニシキをはじめとした従来の品種に注目していただくことをお勧めいたします。
圃場見学も承っています
継続的なお取引により、お客様ごとのニーズを事細かに把握しています。
多くの場合、お電話口の声を聞いただけで、お互いが分かる関係構築ができていることを非常に誇りに思います。私たちは、日々の食卓を支えるだけではなく、お米で活力を得ていただき、食べてくださる皆さんの生活や未来を支えるという強い意識を持っています。
長年のお付き合いから、実際に関東圏のみならず、全国津々浦々からご挨拶にいらっしゃるお客様もおられます。圃場管理は常に現在進行形であり、人員も限られるため、おもてなしも本当に限定的ですが、大変にありがたく思っています。
人生山あり谷ありですが、佐藤初女さんもおっしゃっていた『穀力』を得て、力強く、そして楽しくお過ごしいただきたいです。
丁寧に育てられたお米の副産物
もちろん、私たち自身が、子どもにも孫にも、親戚にも、そして大事な友人たちにも、その人の健康と幸せを願って当社のお米を送ります。食べますし、食べさせています。
たとえば、ササニシキであれば、お米を研ぐときに手に当たる感覚で粒の小ささに気がつきますし、炊き上がるときに、香りの違いに気がつきます。
触れる人の五感や食べることに対する意識までも、静かに鍛えて行くほどの力を持っていると考えています。
四季折々の素材そのものを活かし、シンプルに味を愉しむことができる味覚を持つのは、世界的にみても極めて稀です。その味覚が育つ根底には、塩さえも加えずに炊き上げる、お米の存在があるのだと思います。
たとえば、イタリア語で日本の白ご飯を表現するときに、「riso senza sale」(riso = お米、 senza = 〜なしで、 sale = 塩)と表現すべきだと、故マイッツァ先生がおっしゃっていました。塩の味付けなしで、かつ、単に茹でるのではなく、水加減と火加減、さらに加圧という技術をプラスして「炊き上げる」ことで、お米の甘みを最大限に引き出すことができます。
炊飯器も、マイコンジャーという熱を適宜加えるものから進化して、IHで圧力を調整するという技術革新があります。
お米というシンプルな穀物がもたらした進化や文化は、日本社会の基礎かもしれませんね。
小規模な圃場と行き届いた管理がもたらす統一感
田んぼの面積が限定的であるため、収穫量は多くありません。しかしながら、それぞれの田んぼが、数年〜数十年という単位で、減農薬または有機栽培の圃場として使用してきたものです。そのため、土自体が、そもそも違っています。
田んぼに加える肥料、腐植に至るまで、特に安全性や地域性、社会性までも考慮して、厳選したものにしています。
その結果、お米は、ブレンドする前からブレンド米のような品質にはならず、統一感が出ます。もしもその後に、レストランで自社ブレンドにする場合にも、個性が統一していた方がより完成度が上がってきます。
ご家庭であれば、同じ水加減など条件を同じにしていれば、炊き上がりが均一になりやすくなります。
特徴ある小規模飲食店を経営されている方へ
これまでも大変多くのお取引先様に、弊社農産物や漬物をはじめとした加工品をご利用いただいておりました。
月山パイロットファームのお米は、味や品質の特徴に加えて、ストーリーがあります。出荷方法も、3キロ、5キロ、30キロ、白米、玄米、歩づき等、違いに継続可能な方法で対応させていただきますので、ご相談ください。
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