今回は、生活クラブ埼玉 くわい支部の皆さんからお声がけいただきまして、まだ新しい越谷センターでの開催でした。
テーマは『これぞ消費材(親生会)』ということで、生産者どうしの連携が強い生活クラブ生協ならではのテーマでした。
ご一緒したのは、トマト栽培でもお世話になっているトマトケチャップの生産者コーミさん、添加物フリーの明太子の生産者の泰山食品さんでした。
10月になってようやく赤かぶや青菜(せいさい)の収穫が始まるかどうかという頃ですので、赤かぶ漬はお試し収穫分でミニチュアサイズ、そして青菜は小松菜のように細いすぐり青菜でした。
寒くなって本格的な収穫時期になれば、赤かぶも青菜も大きくなるのですが、気温が下がらないため、例年よりも生育が遅れています。
しかしながら、組合員のみなさんが朝から大勢足を運ばれていて、試食づくりもスムーズい進んでいきました。
月山パイロットファームとしてお話させていただいたのは、加工品である弊社の漬物は、原料はもちろんのこと、加工の原料まで、できる限り生活クラブ消費材を用いて作られていることです。
循環の輪は、素性のわかる消費材を原料に用いることで、さらに強固なものになります。
包材までこだわった赤かぶ漬は、汁まで全部利用できますよ!とお伝えしました。
赤かぶ漬の汁を丸ごと使ったボルシチ風ですが、国産のトマトジュースがあればこその味わいです。作る様子を見ていた組合員さんから、どんな味になるか心配だったけれど、酸味もちょうど良くてびっくりしました!という言葉をいただきました。
【トマトケチャップのコーミさん】
お話は、相馬さん。
生産者の団体である親生会で指導的な立場に立っていらっしゃるので、私自身も非常に勉強になりました。
生産の過程が可能な限り公開であること、組合員の皆さんと生産者が直接会って話す機会があること、組合員の皆さんが生産現場に訪れてチェックする仕組みがあることなど、一見面倒そうに見える生活クラブのシステムは、合理的な理由で、時間をかけて信頼関係をつくっていくものであるのが分かりました。
提供されているトマトケチャップ、トマトソースも原料は国産。
しかも、トマトの提携産地もまた拡大中ということで、月山パイロットファームの農場でも再チャレンジできると良いです!
それにしても、素材の甘みが活かされた自然な味わいのケチャップやトマトソース。一度は試していただきたいです。
【明太子やたらこ生産者の泰山食品さん】
お話は山崎さん。明太子にターゲットを絞って、どのように作られているのか、市販品との比較を交えながら分かりやすく解説されていました。
魚卵にも等級というか区分の基準があって、添加物を使わずに美味しいものを提供しようとすれば、もちろんランクが上のものを選ぶことになります。添加物によるごまかしがききませんから、品質管理を徹底しながら手作業で丁寧に洗い、漬け込み、組合員の皆さんに提供されているということです。
「辛いだけの明太子とは違って、美味しく食べられます」という言葉通り、お世辞でなく、これは美味しい!
ぜひ気になる生産者を交流会に呼んで、話を聞いてみてくださいね。どんな立場の方も、聞いてよかったという内容が入っていると確信しています。
主催してくださったくわい支部の皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)