2018年 赤かぶ、青菜ようやく収穫

とにかく成長はしています

今年は、3回の豪雨のうち1回が、完全に赤かぶの種まきの時期に重なってしまったのでした。月山パイロットファームの畑は、種まきのほんの数日、もしかすると数十時間のタイミングの違い、畑の傾斜のつき具合などで、何とか生育できていたのかもしれません。とにかく、成長はしています。
今年の赤かぶは、生のまま出荷した方が利益率が高いのでは?ということも頭をよぎるくらいに、庄内では品薄感が漂っています。

それにしても、無いものは無い。

庄内の11月といえば、雨の冷たさがほぼ雪に近づいてくるのが普通。中旬からは、本当に雪になることもあります。山はさらに雪が早く、深く積もっていきます。

今秋は、生産者どうしや原材料を提供している業者との話で、来年度の欠品というか取り組みの事前停止、原料発注の減少など具体的に話題に上っているところです。
ちなみに、米も減収(会長によれば2割減は確実という感触だが、確定的な数字はまだ不明)となっているため、有機米・特栽米いずれも来年度は品薄感があるかもしれない。

まだまだ成長途中の赤かぶもあるため、間引くようにして大事に収穫しているところです。山の畑までは、車でおよそ30分。全員で出かけますが、まだ農作業なんてほとんどやったことがないスタッフもいるため、我慢強く頑張ってくれていることに本当に感謝をしています。

この赤い実を育てるために、葉の勢いはすごくて、子どもの頃の自分は、まさに「うんとこしょ、どっこいしょ それでもかぶはぬけません」を体感していたのでした。畑の土が良いので、ぬけましたが。

葉っぱはかさばるので、農場で落として土に返します。その場で根と葉を切落とすので、写真の通り。大小様々、色もとりどりで、収穫された作物が並ぶと、いつも人の顔と一緒だなと思います。絶対に同じものがない。
これを一つ一つ選別することが求められる日本の市場ですが、月山パイロットファームでは不要な過程です。

というわけで、11月中に消費者の皆様にお届けすることは、ほぼできていない状況です。
ただ、着々と生育、地道に収穫というように進んではおりますので、どうぞご理解をお願いいたします。

本音:
はやぐおっきぐなってーーー(早く大きくなってーーー)
ゆぎふんなよーーー(雪は降らないでねーーー)

お願い:
人間、ないと言われると食べたくなるもの。
でも、青大豆はいっぱいあります。
青大豆を、どうぞよろしくお願いいたします。
特にひたし豆は、40代以降の男性になぜかものすごいファンが多いです。
まだ食べたことがない方、食べさせたことがない奥様方、ぜひ一度お試しください。

 

ミレー落ち穂拾い、月山パイロットファームひえ取り

2018年、今年も稲刈りのときが近づいてきました。
と、その前に……

みんなでワイワイ、有機田んぼのひえ取り〜♪♪

もちろん、手作業。地道すぎるけれども、これが目下のところ最善の策です。しかも、実際にはそんなに生半可なものではありません。

手間暇というか、経費が本当にかかります。そして収穫量は慣行栽培と比べればほぼ確実に落ちるという、、、

自然災害が日常のような感覚になってきましたが、今年も収穫ができることに感謝しつつ、お米一粒の重みを思っているところです。

佐藤初女さんもおっしゃっていた『穀力』。人が適切に手を加えてこそ生み出されるものかもしれませんね。

ちゃんと実が入っていると良いです。本当に。

2018年8月6日朝、だだちゃ豆ばたけ、水没

会社のすぐ側の畑はこんな感じになりました。
その後、水は引いてくれたので良かったですが!

月山パイロットファームの本社近くの京田川。
のんびりした、最高に良いところです。普段の水かさから比べると、大河のレベル!

が、道路の高さに迫る勢いで、水かさが増していたようです。

ここのだだちゃ豆は、すべて水没。
減反の田んぼを畑にしたところに植えていましたが、ここはそもそもの田んぼの高さが低いこともあって、この結果でした。もち米も、すっかり水に浸かってしまいました。

遠くに見える稲は、背が高いので、まだ上の方が見えていますね。
ただ、田んぼの稲も顔はのぞいているものの、「穂はらみ期」というとても大切なとき。今年の作柄にどのように影響していくか、とても心配です。

赤かぶの種まきの一回めが丁度終わったところでしたが、この雨で播き直し。
小松菜を大々的に作付けしている知り合いの農場では、小松菜が全滅という話でしたので、それと比べれば…です。排水路で水をはけることができなければ、減反後の畑は、すっかり水の下になります。

 

20180814pompdori社長が自ら土の開発に取り組んでいる実験中のトマト。ハウスの中で育てています。
このハウスもすっかり水浸しでした。
数日経って、下の葉っぱから枯れが伝わってきたように見えましたが、水が引いた後に酸素を多く送り込んだり、殺菌剤(有機栽培で利用できるもの)での対応が早かったこともあって、復活の兆しです。

ただ、背丈が低く、まだ小さいものは成長が止まったような印象を受けました。

20180814_pomodori2

気候変動は、日本に限ったことではありません。
日本語のニュースだけでは気がつきにくいですが、恐ろしい速度で環境変化が起きていることは、英語のニュースを見ればより現実的になります。

国連も本気です。
https://unfccc.int/

そして、日本でも、自然に触れる仕事をなさっている方、意識して自然を愛でることがある方は、何かに気がついているかもしれません。

【8月16日、また雨】

20180816miwa_tsuruoka

 

ちなみに、サンフランシスコは2016年に、10階以下の新築建物にはソーラーパネル設置を義務化する条例を制定。
(文責:いずもじ)

2018夏のギフト

GC_summer_gift

だだちゃ豆のハイシーズンを迎える前に、九州福岡を中心に展開する生活協同組合、グリーンコープ連合さんの夏ギフトをお届けしました。

ご賞味いただいた方はいらっしゃるでしょうか?

誠に心苦しいところではありますが、今年から、メロンコ漬は取り組まないこととさせていただきました。
お好きだった方々には、本当に申し訳ございませんでした、、、

当初メロンコは、メロン栽培時に間引かれるものを栽培農家から買い受けて原料としていました。
ところが、農薬の基準を厳しく設定した結果、月山パイロットファームの農場で栽培することにしたという経緯があります。
ですが、和がらしの収穫、民田なすの収穫、きゅうりの収穫、だだちゃ豆の最盛期を迎えるこのシーズンに、漬物向けに最適な大きさのメロンコを収穫して漬け込むには、人手が物理的に足りなくなっていたのでした。

ご理解を賜りますように、重ねてお願いを申し上げます。

 

そして、夏ギフトを受け取られた皆様!
お味はいかがでしょうか。
野菜本来の味わいが、いきているでしょうか。

庄内の大地で育まれた野菜、賞味期限は短いですが、少しずつご賞味いただいて、夏を乗り切ってください♪♪

 

2018民田なす、その後

民田茄子(みんでんなす)の畝(うね)と畝の間にマットを敷いていく作業です。

こうすることで、ナスを収穫する時に、歩きやすくなったり、コンテナーを運んだりしやすくなったりします。また、草も生えにくくなるので、蚊や虫の発生も、ある程度緩和されます。安くないですし、敷くのも大掛かりな作業になるのですが。

写真の左側の緑の植物は、デントコーンの一種。社長のアイディアで、数年前から民田茄子の畑にも植えられるようになりました。
背が高く、茎がしっかりしているので、自然の風よけとなってくれます。
台風にも耐えるほどの強さがあるので、毎年植えるようになりました。今年もぜひ頑張って欲しいです!

 

民田茄子に限らずですが、実が小さくて柔らかいうちに、ほんのちょっと枝に当たる、虫が歩く、そんなことで、いわゆる「キズモノ」になってしまいます。
小さいうちというのは、動物もそうですが、本当に繊細であるため、後々になっても治らないキズがつきやすのです。
大きな傷は食味や保存に影響しますが、そうでなければ全く問題はありません。個性のうち、です。

民田茄子。もう小さな実がつき始めていますね。 今はまだスカスカの状態ですが、それぞれの木が盛んに伸び始めると、あっという間に畑は緑と紫の海のようになります。というか、なりますように。

大変余計なお世話ではありますが、ぜひ一度、ベランダや庭でナスを植えてみることをお勧めいたします。

いわゆる有機の農法で、皮が柔かい実が、シーズン中毎日収穫できるようであれば、それは大大成功だと思います。

1本の民田茄子から、シーズン中400粒。生命力。

収穫のシーズンも間近です。