ミレー落ち穂拾い、月山パイロットファームひえ取り

2018年、今年も稲刈りのときが近づいてきました。
と、その前に……

みんなでワイワイ、有機田んぼのひえ取り〜♪♪

もちろん、手作業。地道すぎるけれども、これが目下のところ最善の策です。しかも、実際にはそんなに生半可なものではありません。

手間暇というか、経費が本当にかかります。そして収穫量は慣行栽培と比べればほぼ確実に落ちるという、、、

自然災害が日常のような感覚になってきましたが、今年も収穫ができることに感謝しつつ、お米一粒の重みを思っているところです。

佐藤初女さんもおっしゃっていた『穀力』。人が適切に手を加えてこそ生み出されるものかもしれませんね。

ちゃんと実が入っていると良いです。本当に。

2018年8月6日朝、だだちゃ豆ばたけ、水没

会社のすぐ側の畑はこんな感じになりました。
その後、水は引いてくれたので良かったですが!

月山パイロットファームの本社近くの京田川。
のんびりした、最高に良いところです。普段の水かさから比べると、大河のレベル!

が、道路の高さに迫る勢いで、水かさが増していたようです。

ここのだだちゃ豆は、すべて水没。
減反の田んぼを畑にしたところに植えていましたが、ここはそもそもの田んぼの高さが低いこともあって、この結果でした。もち米も、すっかり水に浸かってしまいました。

遠くに見える稲は、背が高いので、まだ上の方が見えていますね。
ただ、田んぼの稲も顔はのぞいているものの、「穂はらみ期」というとても大切なとき。今年の作柄にどのように影響していくか、とても心配です。

赤かぶの種まきの一回めが丁度終わったところでしたが、この雨で播き直し。
小松菜を大々的に作付けしている知り合いの農場では、小松菜が全滅という話でしたので、それと比べれば…です。排水路で水をはけることができなければ、減反後の畑は、すっかり水の下になります。

 

20180814pompdori社長が自ら土の開発に取り組んでいる実験中のトマト。ハウスの中で育てています。
このハウスもすっかり水浸しでした。
数日経って、下の葉っぱから枯れが伝わってきたように見えましたが、水が引いた後に酸素を多く送り込んだり、殺菌剤(有機栽培で利用できるもの)での対応が早かったこともあって、復活の兆しです。

ただ、背丈が低く、まだ小さいものは成長が止まったような印象を受けました。

20180814_pomodori2

気候変動は、日本に限ったことではありません。
日本語のニュースだけでは気がつきにくいですが、恐ろしい速度で環境変化が起きていることは、英語のニュースを見ればより現実的になります。

国連も本気です。
https://unfccc.int/

そして、日本でも、自然に触れる仕事をなさっている方、意識して自然を愛でることがある方は、何かに気がついているかもしれません。

【8月16日、また雨】

20180816miwa_tsuruoka

 

ちなみに、サンフランシスコは2016年に、10階以下の新築建物にはソーラーパネル設置を義務化する条例を制定。
(文責:いずもじ)

2018夏のギフト

GC_summer_gift

だだちゃ豆のハイシーズンを迎える前に、九州福岡を中心に展開する生活協同組合、グリーンコープ連合さんの夏ギフトをお届けしました。

ご賞味いただいた方はいらっしゃるでしょうか?

誠に心苦しいところではありますが、今年から、メロンコ漬は取り組まないこととさせていただきました。
お好きだった方々には、本当に申し訳ございませんでした、、、

当初メロンコは、メロン栽培時に間引かれるものを栽培農家から買い受けて原料としていました。
ところが、農薬の基準を厳しく設定した結果、月山パイロットファームの農場で栽培することにしたという経緯があります。
ですが、和がらしの収穫、民田なすの収穫、きゅうりの収穫、だだちゃ豆の最盛期を迎えるこのシーズンに、漬物向けに最適な大きさのメロンコを収穫して漬け込むには、人手が物理的に足りなくなっていたのでした。

ご理解を賜りますように、重ねてお願いを申し上げます。

 

そして、夏ギフトを受け取られた皆様!
お味はいかがでしょうか。
野菜本来の味わいが、いきているでしょうか。

庄内の大地で育まれた野菜、賞味期限は短いですが、少しずつご賞味いただいて、夏を乗り切ってください♪♪

 

2018民田なす、その後

民田茄子(みんでんなす)の畝(うね)と畝の間にマットを敷いていく作業です。

こうすることで、ナスを収穫する時に、歩きやすくなったり、コンテナーを運んだりしやすくなったりします。また、草も生えにくくなるので、蚊や虫の発生も、ある程度緩和されます。安くないですし、敷くのも大掛かりな作業になるのですが。

写真の左側の緑の植物は、デントコーンの一種。社長のアイディアで、数年前から民田茄子の畑にも植えられるようになりました。
背が高く、茎がしっかりしているので、自然の風よけとなってくれます。
台風にも耐えるほどの強さがあるので、毎年植えるようになりました。今年もぜひ頑張って欲しいです!

 

民田茄子に限らずですが、実が小さくて柔らかいうちに、ほんのちょっと枝に当たる、虫が歩く、そんなことで、いわゆる「キズモノ」になってしまいます。
小さいうちというのは、動物もそうですが、本当に繊細であるため、後々になっても治らないキズがつきやすのです。
大きな傷は食味や保存に影響しますが、そうでなければ全く問題はありません。個性のうち、です。

民田茄子。もう小さな実がつき始めていますね。 今はまだスカスカの状態ですが、それぞれの木が盛んに伸び始めると、あっという間に畑は緑と紫の海のようになります。というか、なりますように。

大変余計なお世話ではありますが、ぜひ一度、ベランダや庭でナスを植えてみることをお勧めいたします。

いわゆる有機の農法で、皮が柔かい実が、シーズン中毎日収穫できるようであれば、それは大大成功だと思います。

1本の民田茄子から、シーズン中400粒。生命力。

収穫のシーズンも間近です。

2018民田茄子の植え付け

2018民田茄子

稲が田んぼに植え付けられたこの季節、田んぼが青々とすると、「嗚呼、今年も誰かが田んぼに稲を植えてくれているんだ」と思うのでした。しかも、小さい頃からずっと。

もともと減反に当たった田んぼですが、畑として作り変えて民田ナスを植えています。

数年前から畝の間隔を広げたことで、だいぶ収穫作業もしやすくなったような気がします。気がするだけ、かもしれませんが(⌒-⌒; )

今年は3600本。
ここ数年は、自社農場の民田茄子は農薬ゼロで栽培ができています。本当にありがたいことです。

農場長も働いてくれているスタッフのみなさんも、ここの畑が数ヶ月後にどのようになるか、もうすでに頭の中に思い描かれているはず。1本の民田茄子から、1シーズンで最高400粒の実がなるのですから、自ずとその生命力には敬意を抱かずにはいられません。

ハウス栽培ではないので、環境の変化を強く、とても強く受けます。
みなさんにも、自然の力と人の手が紡ぐ小さな世界(しかしながら、根底的なな世界!)を見守っていただけたら嬉しいです。

こちらは和がらし。大変貴重、というか希少なものになってしまいました。
全国の和がらしを栽培しているみなさん、少量ずつでも在来のタネを残して行きましょう!

 

花が咲き終わった後は、実よりの時期に。細い鞘の中に、小さな和がらしのツブツブができて行きます。

たまに和がらしを分けて欲しいというお話もいただきますが、お受けしておりません、、、民田茄子のからし漬を作る原料にするだけで精一杯で、余力がないためです。ご理解いただけると幸いです。
大航海時代に胡椒が金と同様の価値で取引されていたという話もありますが、それまでには至らないにしても、遠くない将来に、国産のものはそのレベルになってしまうかも、と一抹の不安が頭をよぎりますが。

雨の合間を縫って、収穫やタネ落としの作業です!

(文責:いずもじ)