ベランダ小松菜 – 月山PF特製腐植を使って -その2

ベランダ小松菜、その後。

3月に入ると、暖かい日が増える千葉県ですので、地元庄内とは別世界。
とは言え、強風と雨の後は、塩を落とすために洗車場が混むほどの土地柄なので、小松菜もどのように育つのかなと見守っておりました。

3月6日、花芽を発見!
さすが生き物と理科が大好きな管理人。めざとく変化に気が付きます。すかさず写真撮影。

3月6日 花芽がついているのを発見

花芽が付けば、次はいつ咲くか?が当然の関心時となります。

翌日、遊びから帰ってきて発見!ひとつの蕾が花開きそう。
「咲くよー!」とベランダから、興奮気味に大声で叫ぶ管理人。

夜。そして翌朝。

ついに開花宣言!!!!!!

花が咲くにも順番があるようです。一斉に咲くと言われますが、厳格に序列がついてるのが自然の世界。

10株のうち2株だけ、突出しています。これぞ菜の花!
菜の花の香りを嗅いだことはあるでしょうか?まさに、その菜の花の香りがします。

「菜の花を食べてみたい!」という主張は、管理人によって直ちに却下され(涙)、種取りのために咲かせているのだと言い返されました。こうして種は、厳しく管理されます。
種子法、種苗法は、ベランダ菜園研究家(愛好家)にも大問題で、肌感覚で、これが自分に属さない訳が無いと思うわけですね。

3月14日晴れ

すでに花の高さは60センチ越え!一体どこにこのエネルギーが!
管理人、物差し・スマホ・水入りペットボトルをかかえてベランダへ。
あのしんなりしていた小松菜が、なんと立派な菜の花を咲かせているのですから、これは一大事。鼻を近づければ、菜の花の香り〜♪♪

折しも、4年理科は菜の花を例に取った植物の成長過程が課題になっていますので、めしべ、おしべ、胚珠、子房、花粉、受粉等々、もはや私の記憶にない数々の用語が飛んできます。自慢ですが、私も文系のくせに、センター試験で生物は80点以上しか取ったことがないはず…しかし年月とは非情なもの…!

紺色の洋服を着ていたため、所々に花粉が付着。

本日はお花見

2鉢を、リビング近くに引っ張ってきて、リビングからよく見える位置に置いた管理人。
「今日はお花見ね」と言い残して、爽やかに外遊びに出かけました。(母としては、部屋を片付けてから出かけて!と言いたいが)

苗から育てて種を取る 種から育てて種を取る

小松菜1株、ほうれんそう1株、キャベツ1玉、にんじん1本、じゃがいも1個、大根1本。かぼちゃやブロッコリー、なす、ピーマン、トマト。

たった一つの収穫物を得るのに、どれほどのメカニズムが働いているのか、どれほどの人手がかかるのか。

ぜひとも、みなさんのご家庭でも、みなさんの手でもお試しください。

根っこのついた青ネギからネギ、カイワレ大根から大根、厚くむき過ぎたじゃがいもの皮(芽付き)等々、身近なところから。育てているつもりで、育てられるのでした。

からし菜の菜の花畑

ちなみに、月山パイロットファームの菜の花畑。
和がらしが収穫できるからし菜の畑は、こんな感じです。

会長から電話があり、「このまま1ヶ月くらいそのままにしておいて」とのこと。

さて、種は無事に取れるのでしょうか。。。

3月21日春の嵐

浦安市の埋立地、つまりかつての洋上で育てている小松菜。本日強風を伴う春の嵐で、70センチを超える背丈に育った菜の花の数本が折れてしまいました…!!

春先、恐ろしいほどの風が吹くのは知っていて、子どもに傘を持たせることは無謀な程なのですが、やはり折れてしまいました。

折れながらも生きてくれると良いのですが。がんばれ〜〜小松菜。
そして、明日天気になーれ!

To be continued…

ベランダ小松菜 – 月山PF特製腐植を使って –

【下段にアップデートあり】

事の発端は、年始の小松菜収穫お手伝い。

「手伝い」と言っても、生活クラブさん向けの「あっぱれ小松菜」として出荷する、正真正銘の仕事の一貫。

正月休みを終えて、浦安に帰宅。その数日後、彼のもとに届いたものは…

段ボールいっぱいの腐植。そして、根付きの小松菜の株が複数本。
開けてびっくり玉手箱。

ふしょく、と呼ばれるそのものは、なかなかの塊になっていましたが、嫌なにおいもなく、都会の一隅のマンションの玄関で、異様な存在感を見せつけていました。

まさかヤマト宅急便の人も、開けて全部腐食の荷物を運んでいるとは想像がつかなかったでしょう。

この腐植、社長の肝煎ですが、まだまだ研究中のものです。
ちなみに、この後、『土づくり』と題するページ数76ページのパワーポイントファイルが送られてきました…目下、勉強中。

ちなみに、小学4年ひらきくん(社長の甥っ子の一人)は多趣味?で、恐ろしくチャレンジングなところがあり、とりあえず何でもやってみたいタイプ。現在、自分の部屋(和室)で「お友達」と称するコニファー(ゴールドクレスト)30cmも合わせて栽培管理中。4m超えを目指してるそうです。豆腐のパックとストローを使って、独自の水やり機も製作、活用中。

さて、休日でないと作業ができないので、ようやく植え付け。

密かに?ベランダで進めている、「生ゴミリサイクル」の土(まだ土になっていないかも…)、先日までバジルを育てていた鉢の土と腐植を合わせて、土づくり。

1月9日に植え付け作業をした直後は、心配になる程のヘナヘナ具合だったのですが、翌朝には、数本の小松菜の数枚の葉がシャキッと立ち始めました。多めに水をやりながら管理。千葉の日射しのおかげもあるのか、16日には写真の通り、根元が見えるまでに立ち上がりました。

21日になると、もう心配がいらない程になりました。

そろそろ収穫(と言っても、葉を1枚ずつ収穫)できそう。ちなみに、数センチの小松菜は、植えてはみたものの成長は難しそう。ただ、まだ水やりは続けています。

1月26日になると、もはや混みすぎていますから、早く収穫すべきですね。

収穫後の予定は…

ビジネスパーソンのひらきくんは、母親を相手に1枚XX円で商売する予定のようです。
「正真正銘、有機野菜だよ」との売り文句。

また、自分で収穫後は、自分で塩茹でし、炊き立てご飯にくるっと巻いて食べるのだそう。

こんな幸せなことってあるのでしょうか!

外側の葉は、長旅の疲れもあってか、傷ついてしまっていますが、それでもシャキッと立ち上がって内側から育ってくる葉を守り育てているようです。

人智など到底およびもつかない精緻なメカニズムが、小さな鉢の中で静かに働いています。

アップデートーベランダ小松菜その後

育っています!順調に。

日当たり良好ですが、何せ海風が吹き荒れる浦安市です。茎がしっかりせざるを得ないのか、小ぶりでがっしりと育ってきました。

ついに収穫開始。

外側の大きな葉だけを選んで収穫しても、一束にはなりそう。葉が混みすぎて、ハサミがうまく下まで通らなかったそうです。

収穫はいつも楽しい!嬉しい!

あ、お代の支払いを忘れないようにしないとなりません!また、予想通り味は濃厚、茎は繊維が強く、硬かったです。が、実に美味でした。

to be continued…

紫折菜 ムラサキオリナ@雪室?

今年も紫折菜の収穫時期が近づいてきました。

寒い中で、本当によく育っています!何と逞しいでしょう!
今年は昨年の教訓を踏まえて、畝立てをしっかりしたので、多少収穫もしやすい…かなぁ、と思われます。

同じタネなのですが、紫が多いものと緑が多いもので全然見た目が違いますね。こうして多様性が保たれているはずなのですが、その科学的なメカニズムはまだまだ分からないことだらけです。

遺伝子は変わらないはずですし、実は見た目の錯覚??

ともかく、この季節が旬の新鮮な在来野菜をお届けできるように準備を進めております。

ところで…

ハウスの側面にご注目ください。

白い壁に見えますが、白い「雪の」壁です。

ハウスの天井部分と側面を雪が覆い尽くしているので、骨組みがある雪室状態です。

写真の右側に見える雪の塊がハウス

ハウスが、雪の重みで潰れないことを願うのみです。

さらに申し上げますと、ハウスの入り口にたどり着くまでが命がけ。
普通の長靴でたどり着けるレベルではなく、足が埋もれて、場合によっては身体全体の身動きが全く取れない状態になってしまいます。平地ですが、遭難します。

ですので、適切に除雪をして、ハウスの入り口までの道を作ります。収穫のためでなく、様子を見に行くためにスキーを履いて行くこともあります。

先人たちが、知恵と工夫を重ねて、過酷な環境でも命をつないできたことを、改めて思います。そして、植物も生き物も、到底解明できないような完璧なプログラムを持っているのでしょうね。

2021年 明けましておめでとうございます。

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。
本年も、新たな気持ちで農業生産に勤しんでまいりたいと思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。

新年、ご覧の通りすごい雪です。

ちなみに、2棟写っているのはハウスです。このハウスの中にたどり着くのが、どんなに大変か、想像に難くないと思いますがいかがでしょうか。

ハウスの中は…小松菜!!
小さすぎて出荷に適しませんが、とにかく育っています。葉の丸みが、何とも美しく可愛らしいでしょう。

見た目に春めいていますが、雪の「断熱効果」でそこそこ保温されてるもの、寒いことには変わりがありません。

ちなみに、この小松菜は生活クラブ生協さん向け、あっぱれ小松菜です。

今回は虫も育てないので、穴あきは少ない…はず!
クレームを出す前に、ぜひこちらの現場をご覧いただきたいと思います。。。ぜひ収穫を体験してみてください。

容赦無く収穫するわけですが…

根を切る姿も様になっています。

ちなみにこの少年は、会長孫=社長の甥ですが、社長の幼少期と見た目が酷似。二人で非常に気も合う(興味も合う)ようです。(社長に似ず)美少年でスリムなまま育ってくれることを願うのみです。←少年母談。

しかし、ハウスの外では…

除雪。

会長と社長が2台のトラクターで。

文字通り雪に埋もれてますが、埋もれながら動いています!
前が見えてますか?ー見えてません。勘です。

そもそも、トラクターに行き着くまでが大変なのがお分かりになると思います。一晩の積雪量が分かりますね。雪国で農業・林業・漁業となると、こういうことは度々起こります。

普通の会社員の方々も、除雪してからでないと出勤できません。学校もしかり。猛烈な吹雪でない限り学校も休みになりませんから、自然に鍛えられますよね。

世界的な豪雪地帯は新潟上越と言われますが、庄内もなかなかです。1階から出入りできるので、まだマシですが!

それではみなさま、あっぱれ小松菜でビタミンを補給していただきまして、健やかな一年をお過ごしください!

またお会いしましょう♬(文責 いずもじ)

2020/7/28 豪雨による被害は部分的

月山パイロットファームの被害状況です。

・第2農場も含めて、畑の一部浸水。
・懸念されていただだちゃ豆は、おそらく大丈夫であろうという観測ですが、湿度が高い状態が続いているため、病害虫の発生の恐れはあり。
・機械類の被害なし。
・人的被害なし。

被害は大きいものでなく、現時点(7月30日)で運営上に支障はないと判断しております。

1)だだ茶豆の圃場
2)会社のそばの用水路
3)増水した鶴岡市藤島地区の藤島川(会社からは2キロ程度離れています)
4)浸水した畑からトラクターを移動(エンジンも問題ありませんでした)
5)夕方6時ごろ秋田方面に晴れ間、新潟方面は黒雲
6)翌日朝6時ごろのだだ茶豆の圃場

1)だだ茶豆の圃場 浸水

2)月山パイロットファーム本社付近の用水路(徒歩0分)
3)増水した鶴岡市藤島地区の藤島川(会社からは2キロ程度の距離、庄内農業高等学校の校舎を臨む)
4)浸水した畑からトラクターを移動(幸いエンジンも問題ありませんでした)
5)夕方6時ごろ秋田方面に晴れ間、新潟方面は黒雲
6)翌日朝6時ごろのだだ茶豆の圃場 水が引いて、青空に

今回も、大変多くの方から温かい励ましのご連絡をいただきまして、誠にありがとうございました。

あれよあれよという間に水位が上がり、あと1時間遅ければ、トラクターはエンジンまでダメにするところでしたが、間一髪救出?できました。一体どうやってトラクターまでたどり着いたのかという疑問も湧くわけですが…

おかげさまで、翌朝にはすっかり水が引いておりました。
雨が止んだことに加え、昨年行った暗渠排水の敷設工事が功を奏したものと考えられます。

避難勧告が出されたため、これが避難指示に切り替わったら藤島地区の体育館に95歳のおばあちゃんも連れて避難、しかもコロナの懸念の中で、という状況でしたが、幸い避難指示までには至りませんでした。避難するにも、実に難しい判断です。

庄内に広がる田園に水を供給するために、水路が網目のように張り巡らされています。
一方、田んぼは巨大なダムとして、人の居住域を守る役割も果たしていると改めて感じました。