だだちゃ豆の生育2022-低投入持続型農法で

ホームページ更新は怠っていますが、だだちゃ豆は何とか今年も順調に生育してくれるようです。

7月26日の様子

1号のだだちゃ豆、順調に育っています!

だだちゃ豆、このところの高温と連日の雨で草もすこぶる元気。
だだちゃ豆はこの月の末からスタートになりそうです。

こちらは第1農場の圃場ですが、第2農場も同じ頃が見込めそうです。

人手不足は相変わらずですが、8月1日から新農協職員の研修の一環で、応援に来てくださる予定です。

コロナ前は、山形大学の1年生が、大学のプログラムの一環で学部問わずに4名ほど1週間近く滞在、収穫等々を手伝っていただいていました。

若い皆さんには、本当にパワーをもらえますし、しかも大変な作業も目に見えてはかどります。

そう、農業は草との闘い。しかも、こんなに大きくなるまで気がつかない!
雑草のカモフラージュの能力は最高レベルです。

だだちゃ豆の生育-低投入持続型農法で

今年は日照り。

信じられないほど雨が降らない。あれだけ暑さに強いはずのナスが、枯れ始めているという話も聞くほど。ただ、だだちゃ豆は今のところ元気な様子です。

ただ、生育は遅く、本格的な出荷は8月になりそうです。

だだちゃ豆ギフトを待ってくださっている皆様、申し訳ございませんが、もう少し首をながーくして待っていてください!オリンピック TOKYO 2020の各種決勝戦に間に合うと良いのですが。

ハウスの気温は放置したら50度近くにもなるので、下手に近寄れない危険地帯とも言えます。陽が高くならない早朝が、畑仕事の時間です。

雨は欲しいですが、突然の土砂降りは勘弁して欲しいところです。

厳しい気候も極端になると対応不能ですが、それにしても、在来作物であるだだちゃ豆の品種としての強さというか、庄内の気候風土に合った対応能力の高さというか、この暑さでも青々としげる葉を見て驚きます。

根は一体どこまで張っているのでしょう。

この自然のめぐみ、皆さんにぜひお届けしたいです。

米が売れない?米を食べない?

今に始まったことではなく、またこの傾向はまだまだ続きそうですが、知り合いの農家は高校の合宿に数十キロの単位で米を寄付したとのこと。

毎年二番米を買ってくださる、とある高校の体育会系の部活合宿(1日に25キロ!)に、知り合いの農家は今年、一番米を寄付。

後から売れ残るより、ずっといい!という清々しい判断だったようです。

米農家は、肌感覚として、日本人が米を食べなくなっている、つまり、作った米を余らせてしまうことをすでに知っています。

おかげさまで月山パイロットファームのお客さんたちは、今のところお米の消費量が減る気配がなく、今年は収穫時期が1週間以上早くなりそうという予測を見て、ほっとしているところです。

食べ慣れたお米の在庫なしの状況では、生活自体が不安定になってしまいます。私たちはその点を十分に理解しており、なんとか有機米、なんとか特別栽培米の一番米をお届けし続けたいと考え、長年取り組んでまいりました。

たとえばササニシキの有機米、特別栽培米は、非常に手に入りにくいものになってしまいました。たくさんの消費量があれば、多種多様な品種が作り続けられますが、米全体の消費量が減る中で、ニッチなものを作り続ける農家は多くはありません。

ベランダ田んぼ-経過– 月山PF特製腐植を使って

こちらも、まずはお写真で。

4月10日 しろかき、種まき(直播ーつまり、種籾を泥に埋めるだけ)

段ボールに一つ、田んぼから掘り起こしたシャベルの跡がついたままの粘土質の土が届く。

ホームセンターに、それらしいしっかりとした田んぼ容器?を求めに行く。

事前に送られていた、月山パイロットファーム社長特製の腐植(植物等を熟成させ、土の改良材に用いたりする、非常に大切な土の要素)とブレンド。水を注ぎ入れて、しろかき。たっぷり空気を送り込み、稲のベッドとする。

我ながら、確かに見た目がミニチュアの田んぼ。

管理人の発案で、筆者の私以外の月山パイロットファームチームは、何の抵抗もなく都会のベランダまで土を送り付けてきたのにも驚くが、しろかきを終えた田んぼの様子が、あまりにも庄内の田んぼと重なり、さらに驚き。白や茶に泡立ったり、泡の大きさがまだらだったり、ところどころ稲藁の端が浮かんだりと、懐かしすぎる光景。

5月15日 待って待って待って、もはや諦めていたのですが…

草のようなものが数本。そして、田んぼは生きているらしく、何やら見慣れない生き物が浮遊するように。管理人はめざいといので見つけるが、筆者全く生き物の存在に気が付かず。

5月20日 草だか稲だかは、なんとなく成長している!

しかも、一時期の泡立ちがなくなり、水が澄んでいる。水の中には、藻も生えてきているが、とにかく稲のようなものがあちこちに。日に日に、成長している。

5月30日 藻も増えて、何だかかつての記憶をくすぐられるよう。確かに田んぼは、こんな感じだったはず。

しかし、これは稲か!とすれば、元気に育っているではありませんか!

6月9日 順調に成長、多分。

しかも分結している!

水量調整等もせずに、ほぼ放置の状態で。水面に藻が増えても、管理人は基本的に放置のまま。ただ、たまに別に管理している水槽に、魚の餌になるかもしれないということで、藻を取って与えていた。

確かに水槽の魚も藻を食べていて、小さな循環がここでも起こっていて驚き。

6月12日 さらに成長中、おそらく。

会長いわく、そのまま放置しておいて良い、5センチくらいはしっかり水に浸っているように、水の管理はすることとのこと。

が、成長が最も早い1本から、何やら出てきている。

6月17日 これは収穫まで行けるかもしれない!

し、しかし、しかし、穂が!もしや新種では?!こんな早い時期に出るなんて!

浦安の潮風で変異したのか!こんなに農業に適しているのか、浦安のベランダは!これで食料問題解決ではないか。自給率も確実にアップするに違いない。

等々、勝手な妄想は天井知らず。

6月24日 これは会長確認事項ということで、早速写メ。

会長返信:「残念でした。それは立派なノビエです

管理人:「やっぱり!!…とすると、実は全部ヒエかも…」
筆者:「…そんな!!!稲と疑わずに一生懸命愛おしく注目していたのに!」

会長返信画像付き。「葉耳があるのが稲です。」とのこと。

おそろしいながらも、事実確認。雑草抜き。のびえは食べないらしいし。

管理人は科学者ですから、容赦無く事実に向き合い、適切に対処。つまり、根こそぎ抜き取る。

会長談:基本的に完全に自然環境に任せていたら、稲よりも成長の早い雑草の勢いに、稲はかないません。

はい、了解しました。

6月中旬 すでにミジンコの存在が確認できていたことから、ヒメダカ2匹を田んぼで飼育。

7月2日- 魚や昆虫等々にも興味が湧き、各地で捕獲作戦展開

魚やエビの観察は夜が適しているらしい。ちなみに、風が吹くと、遠く庄内の田んぼの音がかすかにするという幸せなベランダ田んぼ。

7月17日 田んぼに一度に水を流すと濁ってしまうため、ゆっくりと注ぐ工夫。

そして、メダカ、おたまじゃくし、えびその他、生き物が増える、観察する、育てる。生態系がしっかりと作られている。

7月20日 すでに何を育てているか忘れそうだが、稲は静かに、そしておそらく、しごく順調に育っている模様!

管理人にきたるべき台風について聞いたところ、「自然にまかせる」とのこと。

風速30メートルに耐えられるのか、この単体の田んぼは。ちなみに、ここは塩害と言ってもおかしくないほど、塩も飛んでくる地域。台風の後、窓ガラスが塩でキラキラと光るほどです。

7月23日 驚くほど育っています!分結が進み、稲が逞しく太くなってきているのが分かると思います。

おたまじゃくしは、稲の茎につかまって、蛙になるところです。
木陰ができるわけで、そこに多くの生き物が集まっています。

ひめだか 2匹
めだか 9-11匹(止まってくれないので、補足不能)
えび 少なくとも2匹以上(見つけるのが極めて難しいが、たまに生存確認できる)
おたまじゃくし→蛙 数匹(ニホンアマガエル)
たにし 2匹以上
どじょう 1匹以上
ハゼの仲間(よしのぼりか?) 2匹

その他植物や藻多数

水は7月になると、日に1〜2センチずつ蒸散しています。ですので、水道水をためおき、数日おいてカルキをやや飛ばし、注ぎ入れます。狭い田んぼですので、泥が舞い上がると、沈むまでに時間がかかります。

管理人によると、目に見えないような小さな生き物やプランクトンに、きちんと陽の光が届くように、ゆっくりと水を注ぎ入れるとのこと。

蛙は、また水の外に出ても戻ってこられるように、階段など設置予定とか。
自然環境には、これらすべて備わっているわけですね。

カエルの鳴き声が聞こえてくるんでしょうかね。

先はまだまだ続きます…

ベランダ小松菜その後(2021分は最終)– 月山PF特製腐植を使って -その3

まずはお写真でご覧ください。

3月10-20日

3月27日

4月7-8日

なんと、菜の花畑に蜂が!

5月16日 種取り

5月24日 はやくも芽生え、再び。

それにしても、逞しい茎。

6月12日 育ってますが!F1種。

6月24日 これは再び収穫が期待できるか!

7月10日 農家はよくよく知っていた。「そうは問屋がおろさない」

あっという間に穴だらけ!この時期は虫が多いので、美味しい小松菜?F1種2代目であっても、一瞬にしてアブラムシのご馳走に。

彼らはどこからやってくる!管理人、必死の水かけ作業にもかかわらず、勢い止まらず。放置。

専務の一言:穴だらけなったろ?

そう、ベテラン農家は知っている。無農薬でこの暖かい時期に葉物を育てる無謀さを。。

しかし、管理人が学校の友人たちに小松菜の種を分け与えていたらしく、授業参観のときに突然、「小松菜の種ありがとう!すぐに育てて、小さかったけど食べたよ!美味しかった!」と。

つまり、小さいうちに食せば問題なさそう。種は取れないが。

力強い茎は貴重な資源。
さてどうやって土に返そうかな…実は、浦安でも試せるとっておきの方法が、あります。

続く…

あいコープさんの共生会

あいコープ取扱い生産者の会が共生会

月山パイロットファームも、会員に加えていただいて数十年になります。
漬物生産加工をやめた現在も、だだちゃ豆のギフトは毎年継続させていただいています。

わぁわぁ祭りという仙台市で行われるお祭りにも毎年およびいただいていました。

コロナ禍の新しい取り組みで、生産者の言葉を紡いだムービーが届きましたのでご紹介いたします!

あいコープさんも、生産者は全国(一部は世界)にいて、それぞれこだわりを持って取り組まれています。
今年は震災10年ということもあり、コロナ禍ではありますが、また次のステージへと小さくてもステップアップしたいと思います。

食べてもらって初めて循環します。
環境変化によって、絶対に同じ品質のものはできないのが農業分野とご理解いただき、育てるつもりで食べ支えてくださいね!