3月4日は有楽町の交通会館でOisix.大地さんのオーガニックフェスタ。そして5日は、大井町きゅりあんを会場に、N-1 SUMMITと、イベント目白押しでした。
N-1 SUMMITに先立って、小さく開催された特別コンテンツ。なぜかオイシックスさんになると、急に片仮名が増えていますね(笑)
株式会社ルートレック・ネットワークさんが開発した次世代養液土耕システム「ゼロアグリ」の紹介と実践している横田さんのお話でした。筆者いずもじ自身がIT好きですから、興味津々。
費用はどうですか?
長年経験則で農業をなさっていて、いざ導入するときに抵抗というか迷いはありませんでしたか!?
等々、思わず質問してしまいました。ここで表現するのはとても難しいのですが、「迷いはあったし、今でも正直半心半疑のところもあるけれども、世代交替も含めて何らかの変化が必要だと思った、そしてオイシックスさんからの補助もあったから」ということでした。(私自身も農家生まれという贔屓目もありますが、農の民は世界共通、朴訥としていていいなぁと思ったわけですが。。)
さらに、ゼロアグリの社長さんもいらしていて、ご自身で説明をしてくださったので、熱意が伝わってきました。
ただ、まだ利用できるのは管理されたハウス内でということでしたので、路地で有機肥料を使った場合の実用化は、もう少し先のようです。
ところで、日本ではさっさと禁止エリアが設けられてしまったドローンですが、先日イタリアのおもちゃ売り場でドローンの棚ができているのを見てびっくり。
禁止区域が設定されていない弊社農場では、ドローンで農場や田んぼの様子、ハウス内のを確認するのが良いと思います。月山パイロットファームの社長も会長も、その昔からラジコン好きですが、次世代の子どもたちとともに楽しみ半分で空撮などどうかなと。おそらく、上空から撮影すると、農場や田んぼでの成育状況が一目瞭然だと思うのです。オーブンの焼きグセのような、圃場のクセが見えてこないかなぁと。
おもちゃ売り場でドローンを買って来ればよかった!と、会場でひそかに悔やんでいました。
本題。N-1 SUMMITです。
市場法の改正に関して、パネルディスカッション。
流通が変わってくれば、またチャンスが生まれるのか、単に強いものが勝つだけか。個人的には、新幹線貨物とか高速バス小荷物とか、思うところがありました。
なにせ、月山パイロットファームで出荷し始めている生活クラブさん向け「はればれキャベツ」。折角育ったのに、大きすぎてダンボールに4つしか入らない、輸送コストが高すぎて届けられないという事態も。
農家オブザイヤーという表彰式もあって、最高金賞は福島わかば会さんのきゅうり!
きゅうりひとすじ、50年の大大ベテランの方でした。先日他界してしまった祖父を思い出しながら(このときは存命中でしたが)、畑をこよなく愛する方だろうなと壇上を見上げておりました。
わかば会さんのきゅうりは、ボツボツの棘があるタイプで、最近スーパーでは見かけなくなった品種ですが、みずみずしさは格別。漬物にしたときにも、パリンパリンの食感が残ります。
きっと最盛期には、おそろしい量で採れるはずなのです。
月山パイロットファームでも、専務と会長が夏場は朝5時から6時半まで、必至になって毎日収穫しても翌日にはまた同じ。競争という言葉がぴったり!
そして、大地やオイシックスを利用したことがない皆さんによる、ぶっつけの食味評価。星がならんで、担当者もホッと一息!
「ガチ評価」らしいです。
最後は、高島社長による挨拶と、会場のオンラインアンケート。
システムも初稼働とのことですが、うまく動いていましたね。
日本の有機市場は1700億円。アメリカは3兆超え。
日本の市場を2倍3倍10倍にしていけるように、微力ながらお力添えできたらよいなと思った次第です。(文責:いずもじ)