5/22 横浜北生活クラブ生協F(消費材)チーム会議 学習会に参加して

今回は、横浜北生活クラブ生協F(消費材)チーム会議に、「地域循環型農業」をテーマにした学習会にお声がけいただきました。

図々しくもFチーム会議に参加させていただき、発言までしてしまいましたが、やはり消費者目線は勉強になります。普段から利用しているからこそ、あれは便利、これは無駄、もうちょっと何とかならないのかしら?!などなど、正直な発言が出てくるわけです。
その質問には、論理立てて理由を説明できないかもしれないな…と、新たな課題もいただいて、また新鮮な気持ちになりました。

 

学習会では、

_月山パイロットファームが、たった二つの農家からスタートしたこととその背景

_温海かぶ・青菜・民田茄子・和がらし・だだちゃ豆・もって菊などの山形県(庄内地方)の在来の作物を基本に育てていること

_圃場を循環させること、有機の完熟肥料を投入することで、持続的な作物栽培を実践していること

_一定シーズンに偏る収穫物を、加工することで会社形態を維持し、農産物や漬物の安定供給を行っていること

_生活クラブはじめ、都市部の理解ある消費者や団体とつながることで、持続的な経営が成り立っていること。食べてくれる人がいなければ、どんなに素晴らしいものを作ったところで、循環の輪は閉じずに崩れること

_消費材の中身についても、生活クラブ生産者の素材を用いることで、透明度を上げていること

などをお話ししました。

持続する農業から見える世界は、決して暗くはありません!
そして、実は仲間は少なくないですし、世界中に繋がりができる可能性があるということもお伝えできたかと思います。

講師をさせていただいたいずもじは主婦ですし、実際に自分の腕で作る食事で家族の命と健康を何とか維持しています。
大きなテーマの中にも、今時の?ママ友事情にどう対応しているか、忙しい時にどんな食事にするか、子どものゲームはどうするか、家計を維持するにはどうするか、アレルギー対策はどうしているか等々、細々した日常の迷いごとをどのように考えて行くべきか、少しでもヒントというか気づきがあれば幸いです。

作り手である私たちが、食べてくれる皆さんの未来を考えているのと同様に、食べてくれる皆さんが、作り手の人たちの未来を考えるのであれば、理想的ですね!

昼食交流会ということで、お得意の赤かぶ漬を使ったボルシチ風のシチューを作ってみました。
青大豆豆ポンを使った豆ご飯、そして白こうじ漬たくあんの残り汁に一晩漬けた丹精國鷄のムネ肉などです。

素材が明らかだからこそ、使いきれる、使い切りたいと思える消費材。
ぜひ多くの方に、ご自身が食べているものの過程に関心を抱いていただいて、ご自身や家族の10年後50年後100年後の未来を育んでいただければと思います。

特記事項:

新横浜のオルタナティブ生活館での開催でしたが、お借りした調理室が素晴らしかったです!
皿をしまってある棚のところに、ちょっとした物置スペースが用意されていたり、石けんも各調理台に配置しやすいようにセットされていたり。流しの隣のちょっとした調理台のスペースも、使いやすかったです。

決して広くはありませんが、必要十分。
調理するにも、空間を整えることは思いの外大切だと実感しました。
オルタナティブ生活感の調理室を設計した方の思いが伝わってきたような気がしました。

(文責:いずもじ)

2018民田茄子の植え付け

2018民田茄子

稲が田んぼに植え付けられたこの季節、田んぼが青々とすると、「嗚呼、今年も誰かが田んぼに稲を植えてくれているんだ」と思うのでした。しかも、小さい頃からずっと。

もともと減反に当たった田んぼですが、畑として作り変えて民田ナスを植えています。

数年前から畝の間隔を広げたことで、だいぶ収穫作業もしやすくなったような気がします。気がするだけ、かもしれませんが(⌒-⌒; )

今年は3600本。
ここ数年は、自社農場の民田茄子は農薬ゼロで栽培ができています。本当にありがたいことです。

農場長も働いてくれているスタッフのみなさんも、ここの畑が数ヶ月後にどのようになるか、もうすでに頭の中に思い描かれているはず。1本の民田茄子から、1シーズンで最高400粒の実がなるのですから、自ずとその生命力には敬意を抱かずにはいられません。

ハウス栽培ではないので、環境の変化を強く、とても強く受けます。
みなさんにも、自然の力と人の手が紡ぐ小さな世界(しかしながら、根底的なな世界!)を見守っていただけたら嬉しいです。

こちらは和がらし。大変貴重、というか希少なものになってしまいました。
全国の和がらしを栽培しているみなさん、少量ずつでも在来のタネを残して行きましょう!

 

花が咲き終わった後は、実よりの時期に。細い鞘の中に、小さな和がらしのツブツブができて行きます。

たまに和がらしを分けて欲しいというお話もいただきますが、お受けしておりません、、、民田茄子のからし漬を作る原料にするだけで精一杯で、余力がないためです。ご理解いただけると幸いです。
大航海時代に胡椒が金と同様の価値で取引されていたという話もありますが、それまでには至らないにしても、遠くない将来に、国産のものはそのレベルになってしまうかも、と一抹の不安が頭をよぎりますが。

雨の合間を縫って、収穫やタネ落としの作業です!

(文責:いずもじ)

5/29 生活クラブ茨城 牛久ブロックさんと生産者交流会

嬉しいことに、2月に「新・おしゃべりキッチン」でお呼びいただいた生活クラブ茨城 牛久ブロックの皆さんから、再度単独での生産者交流会& 新規加入の組合員さんのウェルカムパーティ & 夏ギフトの試食会 にお声がけいただきました。

今回は、循環型農業ということで、僭越ながら(まったくもって、この言葉がぴったりです(・・;) )お話しさせていただきました。しかも休憩なしの1時間45分、、、夢中になり過ぎてしまって、申し訳ありませんでした。

「ずっと続けられる農業とは?」というテーマで、まずなぜ月山パイロットファームが始まったか、どんな思いでスタートさせたか、どうやって成長して来られたか、等をお話ししました。循環ということで、キーワードは「輪」。

1、月山パイロットファーム内の輪
2、山形県の庄内地域内の輪
3、都市部の消費者との輪ーたとえば生活クラブ組合員
4、世界の有機農業生産者との輪
5、月山パイロットファームの加工品の中身も輪

整理してお話しするのは難しいのですが、幾重にも輪が重なり合って、現在に連なってきているのがお分りいただけたら幸いです。

 

月山パイロットファームの農作業に使う機械は、中古品を調達して会長・社長が自ら整備して使っています。故障もしばしば。農場からお呼出しがあって、急いで向かうことも少なくありません。

もし新品の農機具を買って、とんかつ油のBDFを使うのをやめたら…価格は倍以上になるかもしれませんね(^◇^;)

 

意思ある消費者のみなさんにお会いできるのは、いつもながら素晴らしい励みになります。茨城でも、山形でも、千葉でも、埼玉でも、神奈川でも、東京でも、宮城でも、福島でも、岩手でも、青森でも、愛知でも、京都でも。
多くの方は、強く意識されていないかもしれませんが、足を運んでいただくだけでも、十分に力になります!

組合員のリーダーの皆さんが、交流会を企画していただくことは、言うまでもなく大変にありがたいことです。
ましてや、2回目となれば!

世の中のニーズは日々進化していますが、人がものを育てて、あるいは自然から獲得して、それを食べて命を紡ぐのは、いつの時代も変わりません。
短期的な成果に一喜一憂しながらも、奥底ではどんと構えていたいですね!

栃木のお米 げんき米1号
栃木にも美味しいお米を発見!農薬を使うことは、何よりも農家のみなさんにもリスクです。食べる人の命と暮らしまで考えて、誠実に作る農家の姿勢は、購入して食べて支えることが必要です。

げんき米を一体、購入して帰りました。
生産農家が少数ということで、やはりコンパクトにまとまった味と品質ですね!
こんなお米を毎日食べていたら、やはり自然に心身の元気を作ってくれるのだなぁと思いました。
佐藤初女さんの「穀力」という言葉を、思い出しました。

主催してくださった牛久ブロックの皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。

 

夏のギフトは、送った方に喜んでいただけるものばかりが厳選されていると思います!送る楽しみ、送られる楽しみ、そして作り手も支える力になります。

(文責:いずもじ)

5/11 生活クラブ茨城 県央ブロック消費委員会さんと交流会

今回は、生活クラブ茨城 県央ブロック消費委員会の皆さんからご指名をいただきまして、水戸センターに行ってまいりました。

循環型農業を私が話のはおこがましい…とは思いつつも、私も学ぶつもりで準備をさせていただきました。

「ずっと続けられる農業とは?」というテーマで、まずなぜ月山パイロットファームが始まったか、どんな思いでスタートさせたか、どうやって成長して来られたか、どのような取り組みをして農業を持続させているか、現在どんな取り組みをしているか等をお話ししました。

はっきり言って、会長の言葉を左から右にお伝えしているだけですが…( ;∀;)

 

ただ、今でも自然豊かな山形県庄内地方と言えると思いますが、高校生のときの帰り道、農道を通りながら道の両脇に飛び交う蛍の群れが、ある日を境にピタッと止んでしまうことを覚えています。
月山パイロットファームの自社農場では、2016年、2017年と農薬使用はありませんでしたが、病害虫と雑草、そして重労働と収入減を思えば、未だに農薬から抜け出せない理由は分かります。

穴だらけでも、たまに虫がついていても、ひび割れていてもおかまいなしに売れるのであれば、食べて最高に美味しい野菜市場はぐーーんと伸びるのではないかなぁと思います。
今年も育ちすぎの小松菜や、とう立ちした紫折菜を見ながら、これを消費に乗せられることができれば、経済の先行きが見通せない日本でも、豊かに暮らしていけるのではないかなぁと思った次第です。

 

じゃあみなさん、ちょっと怖い話と暗い話をしましょうか。」というと、なぜか会場が盛り上がるのはなぜでしょうか。。
遺伝子組み換え、添加物、農業人口、農業従事者の平均年齢、土壌の寿命、種の話、などなど。

もっとダイジェストでお伝えできると良いのですが、欲張りはいけませんね。
導入部分だけで、アンテナを立てたところで、あとは次の機会に!
一つでも関心を持って、その後を追いかけて行っていただければ嬉しいです。

そして、何と嬉しい!庄内交流会の参加者であるワーカーズの方から、報告のお時間がありました。
そうそう、日本にはなくなってしまったように思われている人の繋がりや、表面的でないもてなしの心は、残っている地域があるのです。生産現場はもちろん見て欲しいですが、より深いところで作る人と食べる人が支え合う社会は、きっと温かいでしょうね。

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県央ブロックの皆さんも、本当に手際が良く、そして試食もうま〜く盛り付けてくださってありがとうございます!
漬物と豆だけなのに(笑)

お雛様の時のメニューの一つということで、一口おむすび(寿司のご飯くらい)を青菜漬と赤かぶで市松模様に並べた写真を拝見しました。お見事!
そして、そのアイディアは、ぜひ取り入れさせていただきたいと思います。

いつものことですが、交流会でお会いしてヒントをいただくのは、こちらの方です。厳しい意見も含めて、本当に勉強になりますし、次に繋がります。

 

今回も、お時間を作っていただき、そして良い時間を過ごさせていただいてありがとうございました!
また美味しく楽しい生産者交流会を、続けて企画されてくださ〜い!

(文責:いずもじ)

5/9 生活クラブやまがた 山形支部さんとおしゃべりキッチン

今回は、生活クラブやまがた 山形支部消費委員会の皆さんからお声がけいただきました。

この度の「新・おしゃべりキッチン」は、「安い物には訳がある」をテーマに、焼きのりやかつお厚けずりの生産者の三重漁連販売さん、コーヒーの生産者である日東珈琲さんと一緒の会となりました。

3生産者が30分ずつ順番に話しますが、初のトップバッター。
テーマの「安い物には訳がある」をほぼ忘れていましたが(−_−;)

厳しさを増している農業、月山パイロットファームの成り立ちと、循環し持続できる農業を追求する一貫として漬物製造も行っていることをお伝えしました。
どんな物を食べているか、今一度関心を向けていただけたら幸いです。

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【のりとかつお厚削りのみえぎょれん販売株式会社さん】

みえぎょれん販売の前田さんは、焼きのりを主に取り上げてお話をされていました。
消費材の焼きのり、価格はかなり抑えられているのに、本当に味がいいです。なんと、原料となる「のり」の買い付けは前田さんがご担当だそうで、今年も原料の買い付けがひと段落したところでゆっくりしているということでした。

価格の中に占める原価率が高いのは、おそらく生活クラブ生協が取り扱う消費材(取り扱い品)の共通項かと思います。大勢の皆さんで共同購入していただくことで、生産者は在庫を最小限に抑えて、広告費を最小限しか投入せずに、お届けができます。こういうビジネスモデルがあることをもっと知っていただくためにも、生産者として努力をしないとなりませんね。

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おにぎらずを作って、試食タイム。味も香りもしっかりするのに、低価格なのり。ありがたいですね!

【森のコーヒーの日東珈琲さん】

そして日東珈琲の鶴見さんは、交流会開催数が極めて多い大ベテラン。
日東珈琲さんの歴史を遡るとブラジル移民のお話にまでなっていましたが、生活クラブとの出会い、そして市販の価格ではどれほどになるのかなど、お話をされていました。
主婦の関心事(私も含む!)はコーヒーの淹れ方な訳ですが、「森のコーヒー」を完璧に味わい切るには、心を込めて抽出方法を守ることが大切なようです。

大学の頃から生活クラブその他の生産者イベントに借り出されていた私は、鶴見さんの先輩である川端さんに、おそらく淹れ方を教わったのだろうと思い返していました。

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主催してくださった山形支部の皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

今まさに建設中という松見町の事務所、ぜひまた呼んでください!地域の拠点になることができれば最高ですね!
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)

本日の新・おしゃべりキッチンが終了してホッと一息。中央に入れてもらったいずもじでした。

生活クラブ茨城 牛久ブロックさんのウェルカムパーティにお声がけいただきました!
○2018年5月29日10:00-13:00
○牛久センター
私たちが食べるもの、食べることを、ちょっと立ち止まって見直してみませんか?日本にも、身近なところに「きちんとしたものを作って食べてほしい」と思って活動を続けている生産者が多くいることを知っていただければと思います。