7/19 生活クラブ愛知 名古屋南エリアさんと新・おしゃべりキッチン

今回は、生活クラブ名古屋 名古屋南エリアの皆さんからお声がけいただきまして、あつ〜い名古屋での開催でした。

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テーマは『これぞ消費材(親生会)』ということで、生産者どうしの連携が強い生活クラブ生協ならではのテーマだなと思います。

ご一緒したのは、月山パイロットファームの漬物加工になくてはならないの生産者私市醸造さん、伝統的な醸造法で味噌づくりを行なっているマルモ青木味噌醤油醸造場さんでした。

そして、折角おいでいただいたみなさん、本当に申し訳ございませんでした。
確認漏れで、肝心要の月山パイロットファームの漬物の試食がご準備できませんでした。
交流会が立て込んだ時期で、通常行うはずの確認を行わなかったのが原因です。また機会があれば、ぜひお呼びいただければと思います。

そして、できれば漬物が美味しい秋の後半に!

この時期は、昨シーズンの原料も尽きてきて、しかも添加物を使わない月山パイロットファームの場合には、事故が怖いため、取り組みはほとんど行いません。
あとは、だだちゃ豆本番の時期ですので、本来の農業生産者に戻っています。

 

【食酢・醸造酢・合わせ酢などの私市醸造さん】

お話は、野口さん。
5400リットル入る木桶で、国内の厳選された原料をもとに3ヶ月かけてゆっくり発酵させてできている酢。そんな話を聞くだけで、本当に美味しそうな感じがしてきますね。表面発酵方法は、自然対流を利用して、時間をかけて柔らかな味に仕上がるそうです。
純米酢はステンレスタンクで空気を送り込みながら仕込むので、仕込みを始めれば短時間でできてしまうそうですが、そもそもの原料のこだわりがハイレベル。酒粕、米粉、アルコール、玄米等々、それぞれがトレースできる状態です。

ピクルスの食べ比べでは、確かに酢によって個性があるのがわかりました。

月山パイロットファームの赤かぶ漬にはなくてはならない存在ですが、主に私市醸造さんの純米酢10%を原料にしています。そして、こだわりのもう一種は、庄分酢です。
本当に、贅沢なことです。

 

【味噌のマルモ青木味噌醤油醸造場さん】

お話は鈴木さん。そして、彼は名実ともに、交流会の大ベテラン。原料、仕込みの過程、味噌市場、発酵、パッケージにいたるまで、すべて知っているのではないかと思います。

青木味噌さんは、中国にも大豆の圃場を持っていて、駐在員を置いて管理を続け有機栽培の大豆を栽培しています。北海道のJAこしみずにも契約農場があり、「マルモ青木味噌醤油醸造場の契約農場」という看板があるとか。原料へのこだわりは、ここにも見えました。

味噌は発酵食品とはよく言われますが、実は発酵を加熱殺菌で止めてしまっているものも少なくない現状とのこと、、、
外見が「味噌」らしい食べ物では、本来の味噌の効果が得られるかどうかは疑問ですので、ぜひ発酵している味噌を食べてみてください、ということでした。

漬物も同じです。乳酸発酵が自然に進む状態でパック詰して常温で運んだら、途中でパンクしてしまいます。賞味期限も非常に短くなります。無添加のものを店舗に並べるには、非常に努力を要することなのです。

 

【まぐろとカツオのヤマボシさん(オブザーバー参加) 】

オブザーバー参加された服部さんが、まぐろの試食を持ってきてくださいました。解凍方法には、参加者一同、耳をそばだてていました(私も!)。なんとお湯で解凍するんだそうですよ!
マグロもカツオも鮮度が命。市販品とあまり変わらないような印象を受けがちですが、やはりここでも添加物に頼らずに、スピードと製法で品質を保つ工夫がなされています。

ぜひ交流会に呼んで、話を聞いてみてくださいね。冷蔵庫に5日入れても色が変わらずドリップが出ないマグロは、一体どんなものが使われているのでしょうか、、、

 

主催してくださった名古屋南エリアの皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
漬物徹底活用のご試食を提供できず、申し訳ございませんでした!

忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)


 

7/23-24 第45回生活クラブ庄内交流会に参加して

7月23日・24日の二日間、今回で45回を迎えた生活クラブ庄内交流会が開催されました。

7月23日 月山の圃場見学

月山パイロットファームの農場には、Bチームのみなさんが空港から直行する形でいらしてくれました。

月山の活性化センターを会場に、土作りから始まる農業生産者であることを中心に会長から月山パイロットファームの説明をさせていただき、じゃがいもとだだちゃ豆ときゅうりのからし漬という、超シンプル(しかし都市部では不可能な!)な交流会となりました。景色と空気が、ご馳走。

一見なんの変哲も無い畑ではありますが、農薬や化学肥料による汚染がほとんどない、かつ放射能の影響もない健康な土壌です。日本でなかなか広がりを見せないオーガニック圃場の先駆けと言えると思います。
ここに、社長自ら開発中の新たな肥料が投入されて、循環の輪をさらに押し広げられるようになったらいいなと思います。手探りです。

 

7月24日 生活クラブ庄内交流会レセプション

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今回団長を務められたのは、生活クラブ千葉の組合員で連合消費委員をなさっている福住さん。

庄内に実際に来て、自分の目で確かめて、生産者と交流して、それを自分たち自身の柔らかい言葉で伝えていくのが大事。理詰めだけでは心を動かせないですから。

なぜか日本では、意思があって集う団体を、悪い意味合いで宗教っぽいとか、政治団体っぽいと言われ倦厭されがちですが、他のことでは全然意見が違っても、ある一点でまとまり協力することができるのは、社会をバランスよく保つ上でも重要なことだと思います。やはり、一人ではできないことも、ある程度まとまることで力になり、社会なり国なりを動かして来たのは、歴史が語ることです。

庄内にあるおよそ20の生産者が、それぞれのブースで、消費材や特別の旬のものをご用意して、組合員の方々と語らう場です。

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きゅうりのからし漬、だだちゃ豆、民田なすの浅漬け。
今日、この瞬間が一番美味しいものばかり(笑)

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山形親生会という生産者の団体としてまとまってはいますが、実際には生産者どうしで消費材を持ち合って食べたり飲んだりというチャンスはそれほど多くありません。
生産者にとっても、他の生産者の取り組みを知るいい機会です。そして、やっぱり美味しい!

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後日、生活クラブ千葉(虹の街)さんの機関紙でも、庄内交流会について紹介をいただきました。

7/12 生活クラブ千葉 ベイブロックさんと新・おしゃべりキッチン

今回は、生活クラブ虹の街(千葉) ベイブロックの皆さんからお声がけいただきまして、船橋で開催でした。

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この度の「新・おしゃべりキッチン」は、「安い物には訳がある」をテーマに、遺伝子組み換えでないなたね油の生産者の米澤製油さん、アミノ酸などの添加物を塗らないおせんべいの生産者である小島米菓さんと一緒の会となりました。

3生産者が30分ずつ順番に話しますが、2番目。
テーマの「安い物には訳がある」を忘れまいと、最初に説明したものの、単純すぎて通じなかったかも…(−_−;)

製品の歩留まりをよくすること、原価を安くすること、宣伝力でカバーすること。
もちろん、各社、文字通り涙ぐましい努力をしていることは分かっているのです。日本人の仕事の徹底ぶりは、言うまでもありませんね。世界で一番労働時間が長い国です。ただ、自社で行なっていないことを説明しようとするのは無理がありますね。

ワーキングママに怒られそうですが、時短してまで食卓に品数を揃える必要があるのか、ご飯と出汁をとったお味噌汁、小さなおかずで命を繋いできたのではないのか。そんなことに思いをいたしていただけたらと思います。

月山パイロットファームの農産物の栽培方法、漬物製造の様子は、またの機会に!

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赤かぶ漬が丸ごと入ったボルシチ風と、青大豆まめポンの炊き込みご飯、ハリハリ大根を丸ごと入れた肉団子に各種の漬物。
サポーターと運営委員・理事のみなさんが、用意してくださいました!

 

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【なたね油の米澤製油株式会社さん】

お話は、安田さん。菜種は遺伝子組み換えの代表のようになっていて、1997年から大々的に輸入され始めて以来、すっかり日本の食卓に定着しています。ですが、米澤製油さんでは、遺伝子組み換えの菜種は使いません。
また、菜種から油を精製する方法も、カネミ油症事件をきっかけに開発した、世界初の「湯洗い製法」。つまり、お湯で油を洗う、ということですね。もちろん、油は菜種を物理的に圧をかけて絞る圧搾法。
小瓶になたねとノルマルヘキサンを入れて軽く振ると、一瞬で油が抽出できてしまう実験も見せていただきました。
もちろん、折角の機会ですから、ノルマルヘキサンの匂いを嗅いで見ると…さすがに石油から作る有機溶剤。

これだけ手間暇かけて作るなたね油。しかも共同購入するからこその価格設定。市販の手軽さは確かにないかもしれませんが、長期で食べ続けるにはありがたい仕組みだなと思いました。

 

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【おせんべいの有限会社小島米菓さん】

お話は柳楽さん。
大ベテランの語り口調は、それだけで味があります。提携は1972年からとのこと。
国産米を原料にして、かつアミノ酸などの調味料を使っていないせんべいは、生活クラブの組合員との協議で開発されてきたもの。醤油やみりん風醸造調味料も、消費材のものを使用しています。
また、もっとも人気がある「ごまだくさんせんべい」は、ごまを蒸気に当てずに、風味と油分を失わない製法を使っているからとのこと。確かに、せんべい自体に少し油を感じますし、ゴマーーー!!という味わいです。
消費材と同じせんべいの素と、タレを持参していただいて、せんべい焼き体験も。

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焼いている最中の香りからして、惹きつけられます!!

子どもがどんなに食べてもイライラしないおやつの一つ、と思いました。
素材となるお米からしっかりしているので、腹持ちもよく、実際にはそれほど多くは食べられません。

ちなみに、月山パイロットファームの製品も同様で、理解があり、かつこだわりのある提携先が多いので、提携先ごとに醤油や塩、みりんや砂糖も違っています。分量も違っています。確かに、味の違いになって出てきます。

 

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主催してくださったベイブロックの皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。(文責:いずもじ)


 

2018民田なす、その後

民田茄子(みんでんなす)の畝(うね)と畝の間にマットを敷いていく作業です。

こうすることで、ナスを収穫する時に、歩きやすくなったり、コンテナーを運んだりしやすくなったりします。また、草も生えにくくなるので、蚊や虫の発生も、ある程度緩和されます。安くないですし、敷くのも大掛かりな作業になるのですが。

写真の左側の緑の植物は、デントコーンの一種。社長のアイディアで、数年前から民田茄子の畑にも植えられるようになりました。
背が高く、茎がしっかりしているので、自然の風よけとなってくれます。
台風にも耐えるほどの強さがあるので、毎年植えるようになりました。今年もぜひ頑張って欲しいです!

 

民田茄子に限らずですが、実が小さくて柔らかいうちに、ほんのちょっと枝に当たる、虫が歩く、そんなことで、いわゆる「キズモノ」になってしまいます。
小さいうちというのは、動物もそうですが、本当に繊細であるため、後々になっても治らないキズがつきやすのです。
大きな傷は食味や保存に影響しますが、そうでなければ全く問題はありません。個性のうち、です。

民田茄子。もう小さな実がつき始めていますね。 今はまだスカスカの状態ですが、それぞれの木が盛んに伸び始めると、あっという間に畑は緑と紫の海のようになります。というか、なりますように。

大変余計なお世話ではありますが、ぜひ一度、ベランダや庭でナスを植えてみることをお勧めいたします。

いわゆる有機の農法で、皮が柔かい実が、シーズン中毎日収穫できるようであれば、それは大大成功だと思います。

1本の民田茄子から、シーズン中400粒。生命力。

収穫のシーズンも間近です。

6/9 岩手 江釣子とんとん会のみなさんと生産者交流会

はるばる来ました北上川!新幹線で通り過ぎるのが勿体無いような美しさ!

お声がけいただいたのは、生活クラブ岩手の江釣子とんとん会の皆さんです。
会場は、なんと地域の方々が寄付で建てたという、地域の方々のための江釣子14区ふれあいセンターでした。今は管理が自治体に移っているようですが、大豆を一体何キロ茹でられるのであろうという大釜のあるキッチン!味噌仕込み用のものだそうです。体育館もありグランドもあり。地域としての独立心というか、次世代を思う気概のようなものを感じました。
しかも、食材等を運ぶのに使っているのは、苗箱!これは、農家の人なら瞬時に気がつく代物かと思いますが、一気にテンションが上がりました。

試食を準備してくださった皆さんとは、かつての味噌造りの話で盛り上がりました。それにしても、恐ろしく手際が良くて、背中が頼もしいご婦人方です。チームプレーで、120人のイベントも乗り切ったとか!
7月7日には、生活クラブ北上準備支部 江釣子とんとん会主催の『とんとん 夏遊び会』があるそうです。グランドがあるのが強みですね。お天気になりますように!

 

【今回のテーマ:つながる農業から漬物の活用まで】

いつもながら強引ですが、農業って実際どうなの?というところの理解が進まないと、加工した後の漬物の話は宙に浮いたようになってしまいます。
特に我が社の場合には。

ただ、大都会とは違って、みんなで集まって味噌作りする文化が残っている地域。動植物の息づかいが、小さな頃から自然と肌で感じられるところですから、余計な説明は不要ですね。

手間暇をかけて育てた野菜、しかも在来作物が中心ということで、おのずと旬も限定的です。旬の在来野菜を、先人の知恵である漬物という方法で、現代の技術を用いて加工・保存して、理解ある消費者の方々に食べていただく。そしてその対価で、再生産を行なっていく。

陸の孤島の庄内ですが、庄内の域内でも、また小さな雇用が生み出されています。
一人一人の食べる力は小さいかもしれませんが、寄り集まれば北上川のように美しくて雄大な流れになって行くことは間違いありません。

イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、フィリピン、インド、アメリカ、、、
オーガニックを進めてきたのは、市民一人一人の力なのだと思います。
安全で美味しいものを食べて、元気で健康でありたい。元気で健康であってほしい。国の垣根はありませんね!

日本では、漬物は利用が下がっている食材のうちの一つです。
お米の消費量が減るのと合わせて、いわゆる伝統的な和食に必須だった、味噌や醤油、漬物や魚、海藻類の消費も減っています。この状況で、漬物の交流会に足を運んでくださる方々の意識の高さといったら!

交流会は和室で。絵になる風景です。(個人的には、とっても懐かしい光景。)

子どもたちと一緒に焼いたこうじ漬のホットケーキ。しかも、通常のホットケーキとの食べ比べというナイスアイディア!
しかも、「こうじ入りはないの?こうじ入りの方が美味しい」と言ってくれたお子さんも♪♪
写真を撮り忘れて残念です ( ̄◇ ̄;)


たくさんの試食のうち、赤かぶ漬と白こうじたくあんを刻んだドレッシングを発見!赤かぶも皮の部分が硬いときがあるので、こういった利用方法もいいですね。勉強になります。
漬物は、一旦塩でつけてあるので、歯ごたえがあります。こういう小さな粒々でも、少し入るだけで噛む回数が増えるという良さもあります。

今回も、お声がけいただいて、本当にありがとうございました。
準備段階から段取りの良さにも驚きましたが、笑顔で乗り切る、大変なことも後から振り返って笑うという清々しさに、未来を感じました。

帰りは、なんと電気自動車で北上駅まで送っていただきました。
電気自動車を、この北の地で買って乗ろうというチャレンジ精神、恐れ入りました。

 

あとはつぶやきです…

帰りの新幹線ホームで、本日参加してくださっていた、生活クラブたまごの職員の方とのお話が気になっていました。
輸送の問題。
カナダでは、100両を超える編成の貨物列車が、3重連の機関車に引っ張られて100キロで走っています。
日本の場合、線路幅、土地の広さ、騒音等々、課題は多いことは想像がつきますが、それにしても、100人で100台のトラックを走らせることを考え合せたらどうなのでしょう。

佐川急便さんのスーパーレールカーゴは、夜の東海道を今日もひた走るのだと思いますが、新幹線貨物はどうなのかなぁと、がらんとしたホームに立ちながら思ったのでした。

北海道は、温暖化が進み、さらに食料の増産が見込めるとしたら、、、
(農業者が生き残っていればですが。)

(文責:いずもじ)