6/9 岩手 江釣子とんとん会のみなさんと生産者交流会

はるばる来ました北上川!新幹線で通り過ぎるのが勿体無いような美しさ!

お声がけいただいたのは、生活クラブ岩手の江釣子とんとん会の皆さんです。
会場は、なんと地域の方々が寄付で建てたという、地域の方々のための江釣子14区ふれあいセンターでした。今は管理が自治体に移っているようですが、大豆を一体何キロ茹でられるのであろうという大釜のあるキッチン!味噌仕込み用のものだそうです。体育館もありグランドもあり。地域としての独立心というか、次世代を思う気概のようなものを感じました。
しかも、食材等を運ぶのに使っているのは、苗箱!これは、農家の人なら瞬時に気がつく代物かと思いますが、一気にテンションが上がりました。

試食を準備してくださった皆さんとは、かつての味噌造りの話で盛り上がりました。それにしても、恐ろしく手際が良くて、背中が頼もしいご婦人方です。チームプレーで、120人のイベントも乗り切ったとか!
7月7日には、生活クラブ北上準備支部 江釣子とんとん会主催の『とんとん 夏遊び会』があるそうです。グランドがあるのが強みですね。お天気になりますように!

 

【今回のテーマ:つながる農業から漬物の活用まで】

いつもながら強引ですが、農業って実際どうなの?というところの理解が進まないと、加工した後の漬物の話は宙に浮いたようになってしまいます。
特に我が社の場合には。

ただ、大都会とは違って、みんなで集まって味噌作りする文化が残っている地域。動植物の息づかいが、小さな頃から自然と肌で感じられるところですから、余計な説明は不要ですね。

手間暇をかけて育てた野菜、しかも在来作物が中心ということで、おのずと旬も限定的です。旬の在来野菜を、先人の知恵である漬物という方法で、現代の技術を用いて加工・保存して、理解ある消費者の方々に食べていただく。そしてその対価で、再生産を行なっていく。

陸の孤島の庄内ですが、庄内の域内でも、また小さな雇用が生み出されています。
一人一人の食べる力は小さいかもしれませんが、寄り集まれば北上川のように美しくて雄大な流れになって行くことは間違いありません。

イタリア、フランス、ドイツ、イギリス、ニュージーランド、オーストラリア、台湾、フィリピン、インド、アメリカ、、、
オーガニックを進めてきたのは、市民一人一人の力なのだと思います。
安全で美味しいものを食べて、元気で健康でありたい。元気で健康であってほしい。国の垣根はありませんね!

日本では、漬物は利用が下がっている食材のうちの一つです。
お米の消費量が減るのと合わせて、いわゆる伝統的な和食に必須だった、味噌や醤油、漬物や魚、海藻類の消費も減っています。この状況で、漬物の交流会に足を運んでくださる方々の意識の高さといったら!

交流会は和室で。絵になる風景です。(個人的には、とっても懐かしい光景。)

子どもたちと一緒に焼いたこうじ漬のホットケーキ。しかも、通常のホットケーキとの食べ比べというナイスアイディア!
しかも、「こうじ入りはないの?こうじ入りの方が美味しい」と言ってくれたお子さんも♪♪
写真を撮り忘れて残念です ( ̄◇ ̄;)


たくさんの試食のうち、赤かぶ漬と白こうじたくあんを刻んだドレッシングを発見!赤かぶも皮の部分が硬いときがあるので、こういった利用方法もいいですね。勉強になります。
漬物は、一旦塩でつけてあるので、歯ごたえがあります。こういう小さな粒々でも、少し入るだけで噛む回数が増えるという良さもあります。

今回も、お声がけいただいて、本当にありがとうございました。
準備段階から段取りの良さにも驚きましたが、笑顔で乗り切る、大変なことも後から振り返って笑うという清々しさに、未来を感じました。

帰りは、なんと電気自動車で北上駅まで送っていただきました。
電気自動車を、この北の地で買って乗ろうというチャレンジ精神、恐れ入りました。

 

あとはつぶやきです…

帰りの新幹線ホームで、本日参加してくださっていた、生活クラブたまごの職員の方とのお話が気になっていました。
輸送の問題。
カナダでは、100両を超える編成の貨物列車が、3重連の機関車に引っ張られて100キロで走っています。
日本の場合、線路幅、土地の広さ、騒音等々、課題は多いことは想像がつきますが、それにしても、100人で100台のトラックを走らせることを考え合せたらどうなのでしょう。

佐川急便さんのスーパーレールカーゴは、夜の東海道を今日もひた走るのだと思いますが、新幹線貨物はどうなのかなぁと、がらんとしたホームに立ちながら思ったのでした。

北海道は、温暖化が進み、さらに食料の増産が見込めるとしたら、、、
(農業者が生き残っていればですが。)

(文責:いずもじ)