3/3 大地を守る会「これからの種cafe」に参加して

加工食品製造者会議の途中から、種子法に関係する「これからの種cafe」に月山第二農場代表の近藤さんと一緒に参加。

講師は印鑰智哉さん。30分の弾丸トークでしたが、主要生産物種子法が廃止になったことが、これからどのように影響してくるのか、メリットを得る企業について、そいsて農家・消費者にとってどのような意味合いを持つのかを分かりやすく学ぶことができました。

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主要農産物種子法は、安定的に優良な品種のコメ、大麦、はだか麦、小麦及び大豆の生産を行うために、国や自治体が果たすべき役割を定めたものでした。

たとえばコメで言えば、種モミは4年の歳月をかけて初めて農家の手にわたるという、周到な計画のもとに管理され守られてきたものだそうです。北海道や新潟県、宮城県などはいち早く予算化して、自分の地域に適した種子を育て続けることに動きましたが、我らが山形県は…と気になるところです。条例の制定には一定の時間がかかりますので、この課題を、より多くの方々に共有して行きたいと思います。

◆日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/p43671.html

◆農業共同組合新聞でもこの話題に触れています
http://www.jacom.or.jp/kome/closeup/2018/180330-34958.php

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会員のみなさんも交えて、種に関心のある皆さんが集まっていました

欧米・アジア各国では、有機農業が年8%程度の急速さで広がりを見せているそうです。食べ物で人の健康が作られ、より良い生活につながるということを、素直に受け止めているからだと思います。

ビジネスとしても、きちんと成り立つ土壌があるということでしょう。
食の安全性など口にすると、ママ友から距離を置かれてる?と思うこともしばしばですが、めげずに土壌を育んで行くことが大切ですね。

時間はかかると思いますし、かけてよいのだと思います。
とはいっても、繰り返しますが、日本の農業従事者の平均年齢66歳(農水省「農業労働力に関する統計」)。
3月5日のN-1 SUMMITで話されていた農事組合法人さんぶ野菜ネットワークの下山さんによると、70代の農業者が持つ技術の伝承がこれからの鍵になるとおっしゃっていました。近年の気候変動に対応できる技術を持つ農業者は、およそ60名のさんぶの組合員の中でさえ、ベテランの2〜3名とのことでした。

一夜にして、農場のじゃがいもが全滅するくらいの虫の大量発生も実際経験しているため、AIを駆使したとしても、路地栽培で有機栽培を実践していくには消費者や政府の強力なバックアップが必要になると思います。

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100年後も続く日本の農業を目指して!楽しいし、美味しいからこそ続けられます

次世代にいい形でバトンを渡したい。日本人として誇りを持っていたい。
この会でもまた、同じことを感じました。

(文責:いずもじ)