毎年お声がけいただいている大地を守る会の「全国加工食品製造者会議」。今年は、大崎に移って初の会です。今回からOisix.大地としての開催で、二つの会社の知恵と経験がつまった会という印象を受けました。もちろん、まだまだこれからでしょう!
それはそうと、世の中の動きは、多国籍企業の進出で、さらに加速しています。食品業界も同じ。マーケティングで消費者ニーズをさぐり、それに見合うものを、迅速に安全に確実に提供できないと勝ち残れない、という印象です。
まともに煽りを受けるのは、月山パイロットファームのような弱小企業や小規模の農業生産者。人手不足も深刻ですから、本当に綱渡りの状態が続いています。もちろん、まだまだ変える余地はありますが。
Oisix.大地さんや生活クラブさんなど、中間になる小売・団体がある程度のロットで発注してくださり、流通がまとめて集荷して運んでくださるからこそ、実際に購入して食べる消費者の方々につなげてもらえます。弊社は添加物を入れないことから、各過程で低温を維持していただかないと事故につながるので、本当にありがたいことです。
他社事例や食品業界の潮流を改めて教えて学ぶことで、大きなプレッシャーも感じつつ、対応すべき課題が浮き彫りになってきます。自社で育てた農産物や自社で作った漬物を、さらに自信を持って届けるには何が必要かな?管理や検査はもちろんですが、前提として、働き手一人ひとりに意識的に各工程を担ってもらうことであると思います。
弊社の働き手たちは、過去も現在もとても優秀。もちろん色んな考え方の人たちがいますが、彼ら彼女らが貴重な人生の一コマを月山パイロットファームに費やしてくれているからこそ、何とか続けていられるのだなぁと思ったのでした。
蛇足ですが、大学の講義のときから、基本的に2列めで受ける私ですが、この男性占有率の高いスーツの中に入る気にはならず…世界経済フォーラムによる男女格差指数ランキング144カ国中111位(2016年)の日本ということが頭をよぎったわけですが… これはOisix.大地さんとは無関係に、大きな会合でいつも思うことです。
が、実際に話すと哲学を持った方々が多いのも、Oisix.大地さんなどの会議の特徴。今回は、久留米の石橋製油さんとお隣になり、「僕、マス(大量生産)には興味ないんですよ。」と言い切る姿に感銘を受けた次第です。(文責:いずもじ)