こちらも、まずはお写真で。
4月10日 しろかき、種まき(直播ーつまり、種籾を泥に埋めるだけ)
段ボールに一つ、田んぼから掘り起こしたシャベルの跡がついたままの粘土質の土が届く。
ホームセンターに、それらしいしっかりとした田んぼ容器?を求めに行く。
事前に送られていた、月山パイロットファーム社長特製の腐植(植物等を熟成させ、土の改良材に用いたりする、非常に大切な土の要素)とブレンド。水を注ぎ入れて、しろかき。たっぷり空気を送り込み、稲のベッドとする。
我ながら、確かに見た目がミニチュアの田んぼ。
管理人の発案で、筆者の私以外の月山パイロットファームチームは、何の抵抗もなく都会のベランダまで土を送り付けてきたのにも驚くが、しろかきを終えた田んぼの様子が、あまりにも庄内の田んぼと重なり、さらに驚き。白や茶に泡立ったり、泡の大きさがまだらだったり、ところどころ稲藁の端が浮かんだりと、懐かしすぎる光景。
5月15日 待って待って待って、もはや諦めていたのですが…
草のようなものが数本。そして、田んぼは生きているらしく、何やら見慣れない生き物が浮遊するように。管理人はめざいといので見つけるが、筆者全く生き物の存在に気が付かず。
5月20日 草だか稲だかは、なんとなく成長している!
しかも、一時期の泡立ちがなくなり、水が澄んでいる。水の中には、藻も生えてきているが、とにかく稲のようなものがあちこちに。日に日に、成長している。
5月30日 藻も増えて、何だかかつての記憶をくすぐられるよう。確かに田んぼは、こんな感じだったはず。
しかし、これは稲か!とすれば、元気に育っているではありませんか!
6月9日 順調に成長、多分。
しかも分結している!
水量調整等もせずに、ほぼ放置の状態で。水面に藻が増えても、管理人は基本的に放置のまま。ただ、たまに別に管理している水槽に、魚の餌になるかもしれないということで、藻を取って与えていた。
確かに水槽の魚も藻を食べていて、小さな循環がここでも起こっていて驚き。
6月12日 さらに成長中、おそらく。
会長いわく、そのまま放置しておいて良い、5センチくらいはしっかり水に浸っているように、水の管理はすることとのこと。
が、成長が最も早い1本から、何やら出てきている。
6月17日 これは収穫まで行けるかもしれない!
し、しかし、しかし、穂が!もしや新種では?!こんな早い時期に出るなんて!
浦安の潮風で変異したのか!こんなに農業に適しているのか、浦安のベランダは!これで食料問題解決ではないか。自給率も確実にアップするに違いない。
等々、勝手な妄想は天井知らず。
6月24日 これは会長確認事項ということで、早速写メ。
会長返信:「残念でした。それは立派なノビエです」
管理人:「やっぱり!!…とすると、実は全部ヒエかも…」
筆者:「…そんな!!!稲と疑わずに一生懸命愛おしく注目していたのに!」
会長返信画像付き。「葉耳があるのが稲です。」とのこと。
おそろしいながらも、事実確認。雑草抜き。のびえは食べないらしいし。
管理人は科学者ですから、容赦無く事実に向き合い、適切に対処。つまり、根こそぎ抜き取る。
会長談:基本的に完全に自然環境に任せていたら、稲よりも成長の早い雑草の勢いに、稲はかないません。
はい、了解しました。
6月中旬 すでにミジンコの存在が確認できていたことから、ヒメダカ2匹を田んぼで飼育。
7月2日- 魚や昆虫等々にも興味が湧き、各地で捕獲作戦展開
魚やエビの観察は夜が適しているらしい。ちなみに、風が吹くと、遠く庄内の田んぼの音がかすかにするという幸せなベランダ田んぼ。
- 京都水族館 山椒魚など
- 京都水族館の田んぼ
- 京都水族館の田んぼ
- 伏見稲荷閑散
- 伏見稲荷にも能楽堂
- 西本願寺
- 西本願寺前のお堀
- 素手。服 靴 替えなし
- 円山公園
- 東福寺の庭には蟹が
所用で京都へ。京都水族館でも、円山公園でも、伏見稲荷でも、東福寺でも。
- 生き物の観察は夜、ライトを当てながら
田んぼの水回りも、懐中電灯を片手に行くもので。。
7月17日 田んぼに一度に水を流すと濁ってしまうため、ゆっくりと注ぐ工夫。
そして、メダカ、おたまじゃくし、えびその他、生き物が増える、観察する、育てる。生態系がしっかりと作られている。
- 高低差を利用しゆっくりと注ぎ入れる
- 生き物・植物・自然環境にも、すごい勢いで知識を広げる。自然好きの子にはおすすめ
7月20日 すでに何を育てているか忘れそうだが、稲は静かに、そしておそらく、しごく順調に育っている模様!
管理人にきたるべき台風について聞いたところ、「自然にまかせる」とのこと。
風速30メートルに耐えられるのか、この単体の田んぼは。ちなみに、ここは塩害と言ってもおかしくないほど、塩も飛んでくる地域。台風の後、窓ガラスが塩でキラキラと光るほどです。
7月23日 驚くほど育っています!分結が進み、稲が逞しく太くなってきているのが分かると思います。
おたまじゃくしは、稲の茎につかまって、蛙になるところです。
木陰ができるわけで、そこに多くの生き物が集まっています。
- 定規は30センチ
- 太くなってきた茎
- たにし
- 1センチほどのめだか。スイスイ〜。指数関数的に増える水草。
- 蛙になりかけているおたまじゃくし。稲の茎につかまって。すでに肺呼吸。
ひめだか 2匹
めだか 9-11匹(止まってくれないので、補足不能)
えび 少なくとも2匹以上(見つけるのが極めて難しいが、たまに生存確認できる)
おたまじゃくし→蛙 数匹(ニホンアマガエル)
たにし 2匹以上
どじょう 1匹以上
ハゼの仲間(よしのぼりか?) 2匹
その他植物や藻多数
水は7月になると、日に1〜2センチずつ蒸散しています。ですので、水道水をためおき、数日おいてカルキをやや飛ばし、注ぎ入れます。狭い田んぼですので、泥が舞い上がると、沈むまでに時間がかかります。
管理人によると、目に見えないような小さな生き物やプランクトンに、きちんと陽の光が届くように、ゆっくりと水を注ぎ入れるとのこと。
蛙は、また水の外に出ても戻ってこられるように、階段など設置予定とか。
自然環境には、これらすべて備わっているわけですね。
カエルの鳴き声が聞こえてくるんでしょうかね。
先はまだまだ続きます…