ベランダ小松菜その後(2021分は最終)– 月山PF特製腐植を使って -その3

まずはお写真でご覧ください。

3月10-20日

3月27日

4月7-8日

なんと、菜の花畑に蜂が!

5月16日 種取り

5月24日 はやくも芽生え、再び。

それにしても、逞しい茎。

6月12日 育ってますが!F1種。

6月24日 これは再び収穫が期待できるか!

7月10日 農家はよくよく知っていた。「そうは問屋がおろさない」

あっという間に穴だらけ!この時期は虫が多いので、美味しい小松菜?F1種2代目であっても、一瞬にしてアブラムシのご馳走に。

彼らはどこからやってくる!管理人、必死の水かけ作業にもかかわらず、勢い止まらず。放置。

専務の一言:穴だらけなったろ?

そう、ベテラン農家は知っている。無農薬でこの暖かい時期に葉物を育てる無謀さを。。

しかし、管理人が学校の友人たちに小松菜の種を分け与えていたらしく、授業参観のときに突然、「小松菜の種ありがとう!すぐに育てて、小さかったけど食べたよ!美味しかった!」と。

つまり、小さいうちに食せば問題なさそう。種は取れないが。

力強い茎は貴重な資源。
さてどうやって土に返そうかな…実は、浦安でも試せるとっておきの方法が、あります。

続く…

あいコープさんの共生会

あいコープ取扱い生産者の会が共生会

月山パイロットファームも、会員に加えていただいて数十年になります。
漬物生産加工をやめた現在も、だだちゃ豆のギフトは毎年継続させていただいています。

わぁわぁ祭りという仙台市で行われるお祭りにも毎年およびいただいていました。

コロナ禍の新しい取り組みで、生産者の言葉を紡いだムービーが届きましたのでご紹介いたします!

あいコープさんも、生産者は全国(一部は世界)にいて、それぞれこだわりを持って取り組まれています。
今年は震災10年ということもあり、コロナ禍ではありますが、また次のステージへと小さくてもステップアップしたいと思います。

食べてもらって初めて循環します。
環境変化によって、絶対に同じ品質のものはできないのが農業分野とご理解いただき、育てるつもりで食べ支えてくださいね!

ベランダ小松菜 – 月山PF特製腐植を使って -その2

ベランダ小松菜、その後。

3月に入ると、暖かい日が増える千葉県ですので、地元庄内とは別世界。
とは言え、強風と雨の後は、塩を落とすために洗車場が混むほどの土地柄なので、小松菜もどのように育つのかなと見守っておりました。

3月6日、花芽を発見!
さすが生き物と理科が大好きな管理人。めざとく変化に気が付きます。すかさず写真撮影。

3月6日 花芽がついているのを発見

花芽が付けば、次はいつ咲くか?が当然の関心時となります。

翌日、遊びから帰ってきて発見!ひとつの蕾が花開きそう。
「咲くよー!」とベランダから、興奮気味に大声で叫ぶ管理人。

夜。そして翌朝。

ついに開花宣言!!!!!!

花が咲くにも順番があるようです。一斉に咲くと言われますが、厳格に序列がついてるのが自然の世界。

10株のうち2株だけ、突出しています。これぞ菜の花!
菜の花の香りを嗅いだことはあるでしょうか?まさに、その菜の花の香りがします。

「菜の花を食べてみたい!」という主張は、管理人によって直ちに却下され(涙)、種取りのために咲かせているのだと言い返されました。こうして種は、厳しく管理されます。
種子法、種苗法は、ベランダ菜園研究家(愛好家)にも大問題で、肌感覚で、これが自分に属さない訳が無いと思うわけですね。

3月14日晴れ

すでに花の高さは60センチ越え!一体どこにこのエネルギーが!
管理人、物差し・スマホ・水入りペットボトルをかかえてベランダへ。
あのしんなりしていた小松菜が、なんと立派な菜の花を咲かせているのですから、これは一大事。鼻を近づければ、菜の花の香り〜♪♪

折しも、4年理科は菜の花を例に取った植物の成長過程が課題になっていますので、めしべ、おしべ、胚珠、子房、花粉、受粉等々、もはや私の記憶にない数々の用語が飛んできます。自慢ですが、私も文系のくせに、センター試験で生物は80点以上しか取ったことがないはず…しかし年月とは非情なもの…!

紺色の洋服を着ていたため、所々に花粉が付着。

本日はお花見

2鉢を、リビング近くに引っ張ってきて、リビングからよく見える位置に置いた管理人。
「今日はお花見ね」と言い残して、爽やかに外遊びに出かけました。(母としては、部屋を片付けてから出かけて!と言いたいが)

苗から育てて種を取る 種から育てて種を取る

小松菜1株、ほうれんそう1株、キャベツ1玉、にんじん1本、じゃがいも1個、大根1本。かぼちゃやブロッコリー、なす、ピーマン、トマト。

たった一つの収穫物を得るのに、どれほどのメカニズムが働いているのか、どれほどの人手がかかるのか。

ぜひとも、みなさんのご家庭でも、みなさんの手でもお試しください。

根っこのついた青ネギからネギ、カイワレ大根から大根、厚くむき過ぎたじゃがいもの皮(芽付き)等々、身近なところから。育てているつもりで、育てられるのでした。

からし菜の菜の花畑

ちなみに、月山パイロットファームの菜の花畑。
和がらしが収穫できるからし菜の畑は、こんな感じです。

会長から電話があり、「このまま1ヶ月くらいそのままにしておいて」とのこと。

さて、種は無事に取れるのでしょうか。。。

3月21日春の嵐

浦安市の埋立地、つまりかつての洋上で育てている小松菜。本日強風を伴う春の嵐で、70センチを超える背丈に育った菜の花の数本が折れてしまいました…!!

春先、恐ろしいほどの風が吹くのは知っていて、子どもに傘を持たせることは無謀な程なのですが、やはり折れてしまいました。

折れながらも生きてくれると良いのですが。がんばれ〜〜小松菜。
そして、明日天気になーれ!

To be continued…

ベランダ小松菜 – 月山PF特製腐植を使って –

【下段にアップデートあり】

事の発端は、年始の小松菜収穫お手伝い。

「手伝い」と言っても、生活クラブさん向けの「あっぱれ小松菜」として出荷する、正真正銘の仕事の一貫。

正月休みを終えて、浦安に帰宅。その数日後、彼のもとに届いたものは…

段ボールいっぱいの腐植。そして、根付きの小松菜の株が複数本。
開けてびっくり玉手箱。

ふしょく、と呼ばれるそのものは、なかなかの塊になっていましたが、嫌なにおいもなく、都会の一隅のマンションの玄関で、異様な存在感を見せつけていました。

まさかヤマト宅急便の人も、開けて全部腐食の荷物を運んでいるとは想像がつかなかったでしょう。

この腐植、社長の肝煎ですが、まだまだ研究中のものです。
ちなみに、この後、『土づくり』と題するページ数76ページのパワーポイントファイルが送られてきました…目下、勉強中。

ちなみに、小学4年ひらきくん(社長の甥っ子の一人)は多趣味?で、恐ろしくチャレンジングなところがあり、とりあえず何でもやってみたいタイプ。現在、自分の部屋(和室)で「お友達」と称するコニファー(ゴールドクレスト)30cmも合わせて栽培管理中。4m超えを目指してるそうです。豆腐のパックとストローを使って、独自の水やり機も製作、活用中。

さて、休日でないと作業ができないので、ようやく植え付け。

密かに?ベランダで進めている、「生ゴミリサイクル」の土(まだ土になっていないかも…)、先日までバジルを育てていた鉢の土と腐植を合わせて、土づくり。

1月9日に植え付け作業をした直後は、心配になる程のヘナヘナ具合だったのですが、翌朝には、数本の小松菜の数枚の葉がシャキッと立ち始めました。多めに水をやりながら管理。千葉の日射しのおかげもあるのか、16日には写真の通り、根元が見えるまでに立ち上がりました。

21日になると、もう心配がいらない程になりました。

そろそろ収穫(と言っても、葉を1枚ずつ収穫)できそう。ちなみに、数センチの小松菜は、植えてはみたものの成長は難しそう。ただ、まだ水やりは続けています。

1月26日になると、もはや混みすぎていますから、早く収穫すべきですね。

収穫後の予定は…

ビジネスパーソンのひらきくんは、母親を相手に1枚XX円で商売する予定のようです。
「正真正銘、有機野菜だよ」との売り文句。

また、自分で収穫後は、自分で塩茹でし、炊き立てご飯にくるっと巻いて食べるのだそう。

こんな幸せなことってあるのでしょうか!

外側の葉は、長旅の疲れもあってか、傷ついてしまっていますが、それでもシャキッと立ち上がって内側から育ってくる葉を守り育てているようです。

人智など到底およびもつかない精緻なメカニズムが、小さな鉢の中で静かに働いています。

アップデートーベランダ小松菜その後

育っています!順調に。

日当たり良好ですが、何せ海風が吹き荒れる浦安市です。茎がしっかりせざるを得ないのか、小ぶりでがっしりと育ってきました。

ついに収穫開始。

外側の大きな葉だけを選んで収穫しても、一束にはなりそう。葉が混みすぎて、ハサミがうまく下まで通らなかったそうです。

収穫はいつも楽しい!嬉しい!

あ、お代の支払いを忘れないようにしないとなりません!また、予想通り味は濃厚、茎は繊維が強く、硬かったです。が、実に美味でした。

to be continued…

種まき-季節はめぐる コロナが迫っても待ったなし

稲の種まきの季節がやって来ました。
例年、この日は村の人たちと一緒に、種まき。もう何十年(何百年?)も行っていることで、稲作の過程で、最も大切な日の一つと言えるでしょう。

今年から、社長が重責を担っているヤマガタデザインさんとの共同作業の初年度。
有限会社月山パイロットファームで管理している田んぼのすべてを、有機田に変えるべく、挑戦の一年です。

超高学歴(!)の方々がヤマガタデザインさんチームから応援に来てくださいましたが、村の人たちも皆ウェルカムムード。本当にありがたいことです。
大変失礼ではありますが、ご高齢チームにとっては、「一緒に稲を作る」という、これほどの喜びはないかもしれません。
良いことも悪いことも、長い時間の中でゆっくりと受け入れられるのが、庄内の良さかもしれません。のんびりしています。。

有機認証を取得した米は、会長・社長も毎年作付けして来ているので、十分な知識と経験は蓄えられつつありますが、とは言え、この世界的な気候変動と言われているときです。
油断できる状況ではなく、すべて実験、その名の通りパイロット(実験)事業です。

電柱は邪魔ですが、からし菜と桜のコントラストは、この季節の贅沢。花は食べられますし、花も茎も葉も、ほんのり辛さがあります。

農業従事者の平均年齢が66歳程度と言われますが、山形県も例外ではありません。
外国で食糧の問題は国の課題として捉えて政策をとっていることと比較すると、随分と見劣りしてしまったのが日本です。

コロナウィルスが襲ってくれば、真っ先に重症化する危険が高い年齢層。日本中、そうです。非常に心配です。現在の日本は、団塊世代が何とか頑張ってくれているからこそ、成り立っているのかもしれません。少なくとも、農業分野はそうでしょう。

とは言え、農業を実践する若い方々にとって、この災いが大きなチャンスになります。使えるIT技術も、これまでなかったアイディアも、とことん試すと良いでしょう。
変化を好まない意見は、受け流しておけばOKです。

コロナウィルスの蔓延は、一年以上の長期にわたると考えており、野菜や食べ物は当然スーパーに並ぶもの、生協や通販でクリックすればいつでも買えて持って来てもらえるものではなくなります。

野菜や食べ物の一部が理想と違うと言って、いとも簡単にクレームを出して来た人たちが、自分の判断の甘さと過ちの大きさを知ることになるでしょう。

この状況で、社会で最も弱い層の人たちにしわ寄せが行ってしまうことにならないか、支援の心を忘れずに過ごしたいと思います。

ジャガイモの種イモを土のベッドに。大きくなーれ!

コロナウィルス感染拡大は、山形県でも残念ながら止まる気配がありません。
吉村知事が、山形国境(!)でできる限りのチェックと、県外から来た方の14日隔離を明示してくださって助かりました。

出だしはやや遅れましたが、県外からの研修生の方々も、そして受け入れる側も、安心して作業に向かうことができます。

各市町村にあった保健所は、現在庄内で一つだけですし、スタッフ数と防護服・呼吸器の設備の調った感染症専門病院もありません。しかも、65才以上の人口がおよそ35万人、全体の3割です。

この春を、「あんなこともあったね」と振り返られる日が来ることを願いつつ、研修生の方々が収穫の時を迎えられることを祈っています。

1年間、どうぞよろしくお願いいたします。
そして、皆様健康に過ごされますように!

(文責:出雲路)