もってのほか美味しいというのが名前の由来。
その名も「もってのほか」。とても繊細な味わいの、在来種の食用菊です。
甘酢につけると、見事に発色するもってのほか。
天ぷらにしたら、その美しさの想像はつくはずです。
ハウスで鈴なり!
当然ですが、無農薬ですし、無化学肥料です。経費と労力のかかるJAS有機認証は取りません。大量販売もできません。
大地さん向けに、細々と出荷をしていましたが、まだまだこの通り勢力旺盛です。
黄色の食用菊は目にすることがあると思いますが、食感がよりシャキシャキしていて、酢との反応でアントシアニンが発色します。特有の苦味(瞬時に消えます)が、食欲をそそります。
冬場は、これを甘酢に漬けて、貴重な保存食として食べてきました。雪に閉ざされる庄内、そしていつの時代も発信力の弱い(したがって全国区にならない)、陸の孤島庄内ならではの食材の一つと言えます。
在来作物を残したいという意思のあるシェフの方、バイヤーの方、小さい頃に食べた味をもう一度再現したいという庄内出身の方へ、こんな食べ物もひっそり残っていますよ!
とにかく全世界のサーバーに記録として留めておきたい、日本の片田舎の在来食物です。
(文責:いずもじ)