2018年に、正式にオイシックス・ラ・大地株式会社として再スタートを切ったらでぃっしゅぼーやさん。
少量ながら20年以上のお付き合いをいただいているらでぃっしゅぼーやさんです。
月山パイロットファームとしても関心が高く、今回もらでぃっしゅぼーやさんの生産者が集う会に参加させていただきました。
基調講演はエシカル消費とSDGs
今回は基調講演として、末吉里花さんによる「SDGsでエシカルな消費者と繋がろう!これからの事業に必要なこと」と題するお話を拝聴しました。
エシカルは、まだ聞きなれない言葉ですが、これから学校の教育現場にも入っていくことが決まっているそうです。
地球環境の限界が見えてきている現在において、将来を担う子どもたちには消費のあり方を根本から考え直して欲しい、一人一人が関心を持って、社会問題と切り離さずに消費を進めて欲しい、そんな願いが込められているようです。
SDGsについては、日本国内でもおそらくいち早く関心を示して取り組みをスタートされているらでぃっしゅぼーやさん。実は昨年の公演でもすでに大きなテーマとして扱われていらっしゃいましたので、徹底した姿勢が伺えます。
グループワークで、SDGsを自分ごとに
今回は、講演に続き、「SDGsやエシカルを「自分ごとにするには?」というテーマでグループワーク。
実は、昨年の講演時からずーーーーっと気になっていたのに手をつけられずにいたので、本当に良いタイミングで会を設定していただいたと思います。
月山パイロットファームは法人化から40年を迎えて、多くの理解ある消費者の皆さんとつながってまいりました。それは、意思ある流通・小売の方々があってこそ。
一部の例外を除いて、添加物を入れない漬物を安全に食卓にお届けするには、ご注文をいただいてからの製造と冷蔵の温度帯が確保される流通環境が必須です。
弊社のみならず、小規模で、気持ちはあれども技術や知識面の不足により消費者の方々と繋がることができない、つまり長期的な再生産のめどが立たない生産者にとって、我々の方針を理解して消費者に届けてくれる組織団体は非常にありがたいものです。
からし粉が足りないから、和がらしを育てる。
メロンコのメロンに禁止農薬が使われていたので、やっぱり自分たちで育てる。
冬場に出せる葉物はないですか?と提案をいただき、在来種を探したところ、雪で閉ざされていてもハウスで元気に育つ紫折菜に行き着いた。
べったら漬を作りたいと思って、自社農場産で在庫になる特別栽培米を麹に仕込むことにした。もち米も合わせて作ることにした。
働く人にも危険が及ぶ農薬は可能な限り使わない。添加物も使わない。等々。
こういったバラバラのストーリーを、SDGsのシンボルを使って、分かりやすい形で伝えられたら良いな…
坂利製麺所さんの例
奈良県の坂利製麺所さんの例も、非常に参考になりました。
整理することで、一層会社のあり方が明確になり、目指すべきところも明確になってくると思います。
他のグループの発表もとても参考になり、日本全国に、困難が見えていても長期的に挑戦をしようと考えている方々がいるのだなとわかって、とても心強くなりました。
生産者、消費者、流通等々、立場はそれぞれですが、次なる時代に向かって今何をすべきか、何が必要か思いを新たにしました。(文責:いずもじ)