稲の苗。苗箱に入って生育中です。種もみから一つ一つ発芽します。
種子法廃止によって、数年後にどうなるのでしょうか。主要農産物を保護する国の制度でしたが、さらっと放棄するこの国の行く末はいかに。
なんと、この種もみを育てるのは、4年前から始まっているとのこと。米粒一つを育てるのに、実に気の遠くなるような行程を経ていることに思いをいたす人がどれくらいいるかどうか…
黄色っぽく変色するのは水不足の印。
苗が死んでしまわないように、温度管理と水分管理を徹底しないとならないのは、赤ちゃんを育てるのと同じです。
ハウスは放っておくと、40度を軽く超えてしまいます。水と風と温度がいかに大切か、ですね。寒いと生育状況は良くないですから、絶妙なバランスを狙って育てることになります。
ところで、生えそろった苗箱の苗の表面を手で撫でると、本当に柔らかで、しかし力強い生命力を感じることができて、なんとも言えません。幼い頃の記憶として、あのサラサラした肌触りと、香りと音が強く残っています。きっと農家であれば、みんな同じ感覚を持っていらっしゃるのではと思います。
決して潰さないように、折らないように。
生えそろった苗を撫でるのは、じーじばーばだけでなく、小さな子も少年もパパママも同じこと。なぜでしょうね。みんな同じことをしています。