今回は、生活クラブ茨城 牛久ブロックの皆さんからお声がけいただきました。この度の「新・おしゃべりキッチン」は、「主食ファミリー」をテーマに、そばの生産者のおびなたさん、パスタ類の生産者であるニューオークボさんと一緒に、お話をさせていただきました。
おびなた木戸さんとニューオークボ中島さんのお話に聞き惚れてしまったいずもじですが、この度も、月山パイロットファームの成り立ちと、循環し持続できる農業を追求する一貫として漬物製造も行っていることをお伝えしました。
また、生活クラブの生産者交流会のメンバーでは(本当に残念ながら)珍しい「主婦・ママ・組合員」ということで、食べ物が私たち自身、そして家族の命を支えていることを改めて確かめました。
そして、毎食「おかずを並べなければならない」という強迫観念に駆られることなく、ごくごくシンプルに、ご飯と、豆腐と野菜を入れたお味噌汁があれば足りるのでは?という再提案をしています。
生活クラブのみならず、日本で低農薬・無農薬、有機肥料での栽培、そして無選別の流通市場を根気よく育てていくことが、これから100年200年先の未来を育むことになると思います。
すでに国連では、2015年の時点で、このままの農業を続けていけば、あと60年で作物栽培に適した土がなくなるという提言をまとめています。残念ながら日本も例外ではないでしょう。
今後の生活クラブさんの生産者交流会、その他お招きいただいた会では、弊社の成り立ちや生産方法の概要、製品の特長に加えて、上記なことをお話しさせていただくつもりです。
【おそばのおびなたさん】
さて、おびなたの木戸さんとは初コラボ。
おびなたさんは、製粉から一貫してそばの生産を行うメーカーさんです。消費材である戸隠そばは石臼挽きだそうです。
48台の石臼で、本当にゴリゴリ時間をかけてそば粉を挽いているとのこと。1台で、1時間かけて2キロしか挽けないのですから、貴重というか稀少というか、そば本来の風味を残すことを最優先にしている姿勢がうかがえます。
原料のそばも、長野県産と北海道産で無農薬。小麦粉も主に北海道産。
しかも、そば粉にしてからは劣化が速いので、一貫してそばまで生産できる環境を調えていることも、美味しさの秘密となっているようです!
【乾麺・生麺パスタのニューオークボさん】
ニューオークボ中島さんとは、3回目のコラボということで、当方も少しパスタにくわしくなってきました。
ニューオークボさんのパスタは、原料こそカナダ産のデュラムセモリナ粉(残念ながら日本では栽培できません)ですが、小麦の粒の外皮から4割を削り取って、内側の6割だけを粉にしてパスタを作るという超贅沢品。
ポストハーベスト農薬の影響を最低限に押さえたいという、組合員からの要望で開発されたそうです。
こちらもまた、たっぷり時間をかけて、わざわざ(!)練りの作業工程を加えて自然のグルテンの作用を引き出しています。
麺の乾燥も、低温で時間をかけて行うので、麺が飴色に焦げ付くことがありません。
生産者どうしというのも、本当に勉強になることが多いです。
デュラムセモリナ小麦は交配しやすい品種とあって、日本での栽培は今のところできないそうです。
北海道で少しずつ栽培されているルルロッソという品種が、かなり気になるところではあります。そして、特別な種のことを思うと、種子法も気になるところではありますが。
ところで、牛久センターさんの入り口にはこちらのボックスがありました。
実際には、ある程度揃ったところでフードバンクまで運びに行かないとならないようですが、目に留まるところに置いてあれば、「何かな?」と思わずにはいられず…
季節も良くなってきましたから、キッチンの片付けもかねて在庫整理はいかがでしょうか。情報まで、です。
主催してくださった牛久ブロックの皆さん、そして足を運んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。
忌憚のないご意見を、お寄せいただけたらと思います。
生活クラブ茨城 牛久ブロックさんのウェルカムパーティにお声がけいただきました!
○2018年5月29日10:00-13:00
○牛久センター
私たちが食べるもの、食べることを、ちょっと立ち止まって見直してみませんか?日本にも、身近なところに「きちんとしたものを作って食べてほしい」と思って活動を続けている生産者が多くいることを知っていただければと思います。