ひろっこ またの名をアサツキ 庄内の春一番

ひろっこの酢味噌あえ。
日本で、しかも庄内地方で、この時期にしか食すことが出来ないひろっこ。
生産者も限りなく減ってきているので、超レアものと言えます。

例年であれば、雪の下から掘り起こして出荷することもある #ひろっこ。一般には、アサツキと呼ばれています。

月山パイロットファームのある庄内地方では、この季節に掘り起こして、ほんの少し緑色が見える見えないかの小さなときを狙って食べます。

ちなみに、根っこを切るときには、目から鼻から喉から、あさつきの成分が入ってきます。子どもに手伝ってもらうと、身体が小さいこともあり、より距離が近いこともあってか、本当にポロポロ涙が出てきます。
この季節に、あさつきの根切りをすることが、身体にとっても良い効果があるのだろうなと感じます。風邪も吹き飛ぶ刺激です。

それにしても、自然の営み、自然に寄り添った暮らしというのが、いかに理に適ったものなのでしょう。このようなことは、旬を無視して売られているものを買い求めるだけでは、残念ながら想いが至らないものでしょう。

根を切ります。このまま土に植えればぐんぐん育ちます。つまり、本当に生きたままでパックされています。

今年は、出荷予測を遥かに下回る注文数。しかも、暖冬。ぐんぐん伸びすぎて、青い部分が多くなってきています。

根と切り分けたら、さっと茹でて、酢味噌と和えます。食べる直前に混ぜるのがコツ。

根や枯れた葉を取り除くため、大きめのボールにたっぷり水を張って、ざぶざぶと洗います。あまり神経質にならずともOKです。

茹でるときに落ちるし、おそらく根は栄養たっぷりなので、マクロビオティックの食生活の方々は天ぷら等でいただくのだと思います。

茹でると、一層鮮やかに。在来の作物のパワー、ビタミンが不足する長く寒い冬を乗り切る先人の知恵を感じずにはいられません。

沸騰したお湯に入れて、ほんの1〜2分。硬さの好みにもよりますが、歯応えが残るくらいがベスト。

生活クラブさんのデポーには、一定数量を置いていただいています。
伸びすぎないうちに(!)、どうぞお早めに食べてくださいね。

デポー浦安さんで発見!

甘めの酢味噌がいちばんのおすすめですが、私市醸造さんのお酢(醸造酢)で作った後に、5分くらい酢味噌を空気に晒しておくと、味が滑らかにまとまります。

*出荷までにお時間を要することがあり(育つまで待たないとならない時があります)、個人のお客様や飲食業の方々の発注のご希望に添えないことがあります。どうぞご理解の上、どうぞ気長にお待ちいただきますようにお願い申し上げます。