私たちは農業生産者、「百姓」です。
毎年種を蒔き、生育を愛で、そして実りを収穫します。
そしてそんな実りをより食べやすいように、美味しさを長く楽しめるように、農産加工品に加工もしています。
畑のローテーションを決め、施肥を設計し、農法を考え、野菜が育つのを手伝い、そして畑から恵みをもらい、どのように加工するかを考え、手を加え、そして皆様にお届けしています。
そんな私たちの毎年の営み。すべて畑からの恵みに依存しています。
畑。それは自然環境に不自然な形を作り上げることです。それ自体が「人間が生きる」という意味での「環境」に「負荷」をかけることです。
負荷をかけ、そして自然からの恵みをもらっています。
農業は、どのように人が手を加えようとも、「大地」「太陽」「気候風土」「水」「遺伝子の力」からのおこぼれをもらうということです。
全面的に自然が作り上げてきた力に依存する農業。そしてそんな自然に負荷をかけなければ存続し得ない農業。
そんなジレンマがあるからこそ、私たちはできる限り環境と共存できる農法を模索しています。
ここ数年、温暖化への危機が叫ばれ、温暖化の表れではないかと思われるような事が日常茶飯事となってきています。
農業にとって、人間が生きることにとって最も大切な自然環境。
それが大きく変わろうとしています。 それに対して私たちはあまりにも小さい。
それでも何かをしなければいられません。
たとえどんなに小さなことであってもできることをやって行きたい。
身の丈プラスアルファぐらいは努力していきたい。
そんな思いで、大きな問題を前にしても、勇気を持って、ひるまずに、少しずつでも、ずっと進んでいきます。